鳥勢の「もつ」と「せいにく」鳥勢の「もつ」と「せいにく」


鳥勢でも呑む

午前5時50分起床。浅草はくもり。三船を出た後歩いてホテルへ向かった。すると、瞬きをするかのように電気が灯った一軒の店があった。それが「鳥勢」なのである。時刻は午後4時58分。たぶん5時からの営業なのだろう。

何か誘われている気がして、この日「鳥勢」最初の客になったのだ。「鳥勢」には以前2度ほど訪れたことがあるが、その際には色々とご馳走になった。しかし今回は独り呑みである。ましてや三船で腹7分目までいってしまった後なので、なにを頼めばいいのかちょっと迷う。

カウンターに座る。店には三船よりも多く(4名)の女性の店員がいた。あたしはまずはビールをもらうと、よし、とやきとりを頼む。それも三船と同じ「もつ」と「せいにく」である。各5本づつ合計10本。当然全部食べられると思ったのだ。

(三船と)同じ調子でビールを呑み、「もつ」と「せいにく」を交互に食べる。味が(三船と)微妙に違うのがわかる。(三船よりも)はっきりしている味だ。おなじ「やきとり」でもこうもちがうののは面白いな、と思う。

あたしは傍らにあった新聞の夕刊を読む。のんびりやろう、と思った。テレビも見てみてみた。だけど、食べれば食べるほど、呑めば呑むほど、腹がはちきれそうになる。食が進まないのだ。

やがて食えなくなった。一人客が来た。カウンターに座る。どうやら地元のおなじみさんのようだ。しかしあたしはもうダメだった。ビールは一杯半、やきとりは8本食べたが息が途切れた。残して申し分けないな、と思いながら、お勘定を済ましてホテルへの道を急いだ。雪がちらついていたのだ。

ビール

鳥勢

鳥勢
北海道岩見沢市5条西4丁目1