春菊天そば(大盛り)春菊天そば(大盛り)


春菊天そば(大盛り)

午前6時5分起床。浅草は晴れ。この日は「本陣」で昼餉ランチだった。あたしは春菊天そばを大盛りでもらったのだが、ここの春菊天は様子がちょっと違う。普通は一枚の葉をそのまま揚げてあるのだが、ここの春菊天はばらばらになった春菊の破片を集めて揚げてある。

それも目の前で揚げてくれる。あっさりと、鮮やかに春菊であるこちを忘れないようにである。まるでロラン・バルだな、と思う。「加熱することなしに焼くということを《天ぷら》は可能ならしめるのである」(表徴に帝国:p42)

しかし、それがうまいのだからはなしはますます面白くなる。まるで「おくとね」の舞茸天の様であり、味は(あたしは)春菊天の方が好きだが、残念ながら「本陣」の蕎麦は温かい蕎麦にはむかないようだ。

蕎麦は相変わらず堅いのだ。ここの蕎麦は造っている人は同じなのだが、蕎麦の堅さが食べる度に微妙、いや全然違うのである。あるときは「エッ!」と思うほど柔らかく、あるときは笑ってしまうほど堅いのだ。まあ、それが面白いと云えば面白いのだが(笑)。[浅草でランチ]

石臼挽き生蕎麦 本陣
東京都台東区浅草2丁目22-10