豚狸狐蕎麦(中)豚狸狐蕎麦(中)


豚狸狐蕎麦(中)

午前6時55分起床。浅草は晴れ。風邪を引いたようで喉が痛い。まったく困ったものだが、この日の昼餉ランチは連日の「BUSAIKU(ブサイク)」である。さすがに一度食べたものは暫くは食べないようにしているので、この日は「今週の限定おすすめ蕎麦」の「豚狸狐蕎麦」(中)を選んだ。これは「豚蕎麦」の天かすをふやし、それに甘辛く煮た「油揚げ」がのった蕎麦で、(あたしは)「ぶたたぬききつねそば」と読んだが、本当はどう読むのかは全然不明なのであった。しかし味は思った通りの味だった。

この「思った通り」と云うのは、前日「豚蕎麦」を食べて理解した(つもりになっている)味に、甘い「油揚げ」がのって、つまりやや甘さ寄りになった味なのだが、汁(スープ)をレンゲですくった時、なんと玉ねぎの煮たものが出てきたのだ。それも相当にくたくたになって醤油色のいい感じに煮てあった。玉ねぎがスープに甘みを与えているのだろう、と思うが、より一層「油揚げ」でその甘み(禁断の砂糖の甘さだ)が増しているのでる。

一方で、この「油揚げ」はよく煮込まれ味もこってりとしていてまことにうまいのだ。「豚狸狐蕎麦」は思い切り「蕎麦」に寄った変わり蕎麦なのであるが、「豚蕎麦」がひたすらラーメンに寄った蕎麦にも関わらず、この蕎麦は一端ラーメンに寄ったものを「油揚げ」1枚でまた蕎麦に戻しているのだ。なんと偉大な「油揚げ(浅草に住んでいるのなら「志乃田」と呼ぼうか)」なのか。しかし、この店はハマる。絶対に癖になる、と最初から思っていたが、いや八分目までハマっているだ。[浅草でランチ

豚狸狐蕎麦

ブサイク(BUSAIKU)
東京都墨田区吾妻橋1-6-5