中皿蕎麦(皿蕎麦三人分)中皿蕎麦(皿蕎麦三人分)


中皿蕎麦(皿蕎麦三人分)

午前5時起床。郡山はくもり。郡山に着いて最初に連れて行かれたのは「蕎麦処 こっとう屋」という十割蕎麦の店だった。なかなか立派な木造の建物で、店内には行列をつくっていたのであるが、その店内を見て愕然とさせられた。蕎麦を食べている人間が少な過ぎる。東京では見たこともない広い空間に僅かに30程度の人だけなのだ。(たぶん)それがいいのだろうが、あたしゃ「もったいねぇな」と思う。そして受付の紙に名前を書くと「30分程お待ちいただきます」、との言葉。あたしゃ30分ぐらいなら幾らでも待つよ、とばかりに待ち人の中に消えたのだ。

15分程経って席についた。メニューを見るとここには「皿蕎麦」というものがある。それが所謂「もりそば」と同じ役目をしているのだ。大盛にでもしようか、とメニューを見れば、「中皿蕎麦(皿蕎麦三人分)」と「大皿蕎麦(皿蕎麦五人分)」がちゃんとある。あたしは「やるじゃない」、と「中皿蕎麦(皿蕎麦三人分)を頼んだ。勿論あたし一人で食べられるわけはなく、息子の分の御猪口も頼んだ。息子は「ぶっかけ蕎麦」を、家人は「薬味蕎麦」を頼んだ。

しかし、なかなか出てこないのだ。立ち食い蕎麦なら秒速の処が多いが、ここは15分は掛かかる。だからその分うまいのか、といわれれば、ここの蕎麦はなにか重い印象なのだ。蕎麦粉十割のわりには福島の蕎麦の特徴である、あの軽やかな弾む様な楽しさがない。その反面ぐっと腹に溜まる蕎麦だ。これは成功なのか、それとも失敗なのかは分からなが、なぜか重い蕎麦がうまいと思った。勿論、蕎麦は全部は食べられない。それどころか半分位がやっとだったので、この日は息子が居てくれて本当によかったのである。

ぶっかけ蕎麦

薬味蕎麦

蕎麦処こっとう屋

蕎麦処 こっとう屋
福島県郡山市字菜根屋敷21-1