2階立てのカップクリスタルマウンテン


クリスタルマウンテン

午前5時30分起床。浅草はくもり。浅草は喫茶店が多い街だ。数多有る喫茶店の中から一店を選べと言われれば、オレンジ通りの「アンヂェラス」を(あたしは)押そう。「アンヂェラス」はその佇まいは勿論、その名を冠した「アンヂェラス」という古臭い「バターケーキ」、それに数々のコーヒーも浅草らしい。

お茶の時間である。この日は「アンヂェラス」に行った。3階に通されて冬仕度の重い上着を脱いだ。家人は相変わらずケーキの「アンヂェラス(ビター)」とブレンドを、あたしは「クリスタルマウンテン」を頼んだ。この「クリスタルマウンテン」は初めて飲むもので、東を向いて笑わなくてはならいと思った。

これは2階立てのコップで出て来る。まるで「バロックの館」なのである。その2階部分には粉々にされた「クリスタルマウンテン」がお湯と一緒に入れられている。そうドリップしているのだ。そのドリップが落ちた頃、1階と2階とを分けてやる。すると1階に珈琲が出来上がっていると云う仕掛けだ。

この仕掛けは、如何にも浅草的な子どもだまし的手法だと笑らわれようが、「クリスタルマウンテン」は凜としている。「クリスタルマウンテン」とはキューバで採れるコーヒーのことだが、その中でも最も品質の高い豆が「クリスタルマウンテン」と呼ばれるらしい。

流石に味は調和のとれた柔らかい酸味(というか酸味は殆ど感じない)と、軽い口当たりが特徴的だ。サントリーの「クラフトボス」が好きな方(そう云ったら「クリスタルマウンテン」が可哀想だが)でも、正に飲みやすいコーヒーだったのだ()笑)。[浅草グルメ]

2階部分

1階と2階を分離

家人のアンジェラス(ビター)とコーヒー

アンヂェラス
東京都台東区浅草1丁目27-6