冷やし中華と餃子冷やし中華と餃子


昭和の冷やし中華と餃子とやきそば

午前4時30分起床。浅草は晴れ。御徒町のユニクロでパンツを買って、さてランチだ、と直ぐ傍の「中華 珍満」に寄った。この店は何時いっても人が並んでいるが、この日は二組だけというラッキーさ。目当てはいつもの「餃子」であるが、その餃子に何をつけようかということで話し合い。

その結果、あたしが「冷やし中華」を、家人が「やきそば」をオーダーすることにした。といってもどちらが何を食べるという訳でもなく、あたしゃ少しだけ分けてもらえば幸せなのだった。

そうこうしている内に中に通され注文を済ます。そこで話題になるのは「やきそば」のことだった。そう、どう考えてもこの日のメインは「やきそば」なのだった。なにしろその容姿があやしい。

そして出てきた「やきそば」は、まるで「うどん」のような麺の太さだった。

あたしも一本もらって食べてみたが、味は醤油ともソースともつかない味付けで、表面をみると、ほんのりと蕎麦粉が混じっているようだ。のびた「うどん」の様なフニャフニャな食感。そして、味の決め手は味の素だ。すばり「うまいのか」、と聞かれれば、「うまい」と答えるあたしは「味の素」の子供なのだ。

一方「冷やし中華」の色合いは昭和のままだ。もうこれ以上如何をしろっていうんだい、とばかりに並べれれた胡瓜、錦糸玉子、わかめ、焼豚、それに紅しょうがが美しい、というよりケバい。一口頂くと思ったよりも甘い。甘いはうまい。うまいは体に悪いと(あたしの場合)相場は決まっている。

この店は店全体が昭和のままである。働いている人達も古い。そしてメニューも古い。挙げ句の果てのレジは、現金を硬貨選別機というかコインカウンターからおつりをくれる。ここも「町中華」にはちがいなく、この店に来る度に(まだ3回目だが)いいなこの店は、と思うのだ。

餃子

冷やし中華

やきそば

中華 珍満
東京都台東区上野3丁目28-10