福島の桃_あかつき福島の桃 あかつき


福島の桃 あかつき

午前5時30分起床。浅草は晴れ。福島から桃をいただいので早速食べる。皮をつけたまま食べる「あかつき」は、家では夏の食べ物であるが、これと並ぶ果物はスイカぐらいだろう。実が大きく、肉質が緻密で、甘みが強い、まさに福島を代表する果物なのだ。

あたしは自分の病気のこと(糖尿病)を忘れて食べている(笑)。

「あかつき」は福島の生まれである。昭和27年に白鳳と白桃の交配(ハイブリッド)により、福島県の農水省果樹試験場で生まれた。つまり福島生まれの桃なのである。福島県福島市に伝わる祭り、「信夫三山暁まいり」にちなんだ名前を持つこの品種を、食べ続けて何年目になるだろう。

今年は何時もの桃屋さんの栽培がふるわず、JA福島ブランドのものを送ってくれたのだが、そのせいか、あのカチカチに堅い実がない。つまり、すぐに食べれば美味しい桃なのだ。あの堅い実が好きだっのだのだけれど、今年は、しょうがないや、とやや柔らかくなっている実をほおばった。

福島の桃は袋をかけないで育てている。太陽の光を当てて赤くし「あかつき」ができあがる。あたしは、いつも何気に食べている「あかつき」を、年に一度はこうして書きとめておきたい、とこの桃の事を書いている。毎年違うものに出会ったかのようにだが、それは、毎日違った太陽に出会うように新鮮な気持ちになれるのだ。

福島の桃_あかつき

福島の桃_あかつき

福島の桃_あかつき