20200731_132024春菊天そば


四季があるじゃないか

午前4時10分起床。浅草は晴れ。連日の暑い日が続くが、天候が分かりやすくなってきたのはいいが、ついこの前まで雨ばかりじゃなかったのか、と思うと、はたしてこの天候はいつまで続くのだろうが、と考えているうちに涼しくなり、そして冬になるのだ。日本には四季というのがあり続ける。

この日も暑い日だったが、吾妻橋を渡り浅草地下街の「文殊 浅草店」へ向かう。このところ熱い蕎麦が食べたいのだ。そに為に、わざわざ「文殊 浅草店」だったのだ。そして「春菊天そば」を頼んだ。「春菊天そば」は、今は他には代えがたきものである。

しばらく待つと、あの赤みの強い汁の上に、ぽんと「春菊天」の載った(刺さった)蕎麦が出て来る。

年を取ったら春菊天そば

以前にも書いたが、子供の頃、家で春菊を栽培をしていた時があった。つまり、それを手伝った事があるのだが、その頃は絶対に食べたく無いものの一つが春菊だったのだ。しかし、何時のまにか食べられるようになった。それは滋養というのか、今は他に代えがたい味がうまいのである。

「熱い、熱い」と云いながら、この熱い「春菊天そば」を手繰った。

「文殊 浅草店」には冷房などあるわけもなく、蕎麦を手繰ると汗が吹き出す。いや、この汗が噴き出る感覚というのも暫く忘れていたものだ。それでも、「春菊天そば」をわしわしと手繰る自分を、歳を取ったな、と思う。年を取ったら「春菊天そば」か(笑)、と自分でも思わず笑いそうになった。[浅草グルメ] [お蕎麦deランチ]

春菊天そば

文殊 浅草店
東京都台東区浅草一丁目1-12 浅草地下街