餃子餃子


餃子

午前4時起床。浅草はくもり。この日は上野の「中華 珍満」でランチにした。この店の名物はなんだ、と云われると全然分からないのだが、このコロナ禍の中でも行列が出来ている。外で待つ間に何を食べようか、と家人と話す。あたしは「餃子」とビールだ。家人は「冷し中華」と「餃子」にすると云う。

ここの「餃子」はでかい。それは「昇竜」程では無いのだが、でも、うまいことは知っている。だから「餃子」は必ずダブルのだが、いつものようなメニューに「芸がねぇなー」と笑う。中華料理店を立ち食い蕎麦店のように使いたいと思う。そんな時は「餃子」が欠かせないのだ。

まあ「餃子」が大好きだ、ということもあるが、ここで「餃子」を頼まないことには、何かいけないことをしたような気になる。それは、それだけで存在する意義がある、ということだろうが、その存在する意義というのはなんだか分からないのだ。とか考えている内に中から呼ばれた。

なんだこの餃子は

注文をして暫く待つと「餃子」が来た。あたしはその色を見てちょっと不安になる、焼きが足りないのじゃないのか、と思う。早速ひとつ取ってみた。皮が全然パリッとしていない。それどころかドローンと箸から垂れ下がってしまうのだ。そして中身がこんぼれ落ちてくるではないか。あーやっちまったな、なのである。

これはどういったらいいのだろう、と頭を抱えた(フリだけだけど)。簡単に云えば「餃子」担当のおじさんがミスったな、なのだが、ミスるような経験ではない(と思うのだ)。まあ、少なくとも30年は焼き続けているはずだ。そんな職人さんに文句を言えるはずもないじゃないか。

もしかしたら、焼いた餃子を一端休ませる、給仕担当のミスかもしれない。休ませなかったのだ。でも、もう少し焼いてくれよ、とこの日は3つだけ食べたのだ。

なに、3つも食ったのか!と笑わないでくれ。2つは家人が食べたので、結局、全部食べたのだ(笑)。ついでに「冷し中華」を少しもらったけれども、まあ、こういう日もあるさ(笑)、ビールがうまい。次に来た時にも(今度はちゃんと焼いた)餃子を食わせてくれよと店を後にしたのだ。

冷し中華

ビール

中華 珍満
東京都台東区上野三丁目28-10