フレッシュいちじくのタルトフレッシュいちじくのタルト


パティスリー ミエ シマムラ

午前4時10分起床。浅草はくもり。この日は、金美観通りのケーキ屋によらしてもらった。金美観通りをのんびりと歩いていたら、突然、家人が「コーヒーが飲みたい、それもおいしいケーキで」、と宣う。あたしは心当たりがあった。以前は「スヴニールママン」というケーキ屋さんのあった処だ。

早速向かう(というかただ歩いて行っただけだが)。『うちの町内会に決定的に足りないモノがあるとすれば、あたしは真っ先に「パティスリー」だと応える。けれどちょっとだけ足を伸ばし金美館通りを「千束いせや」を超えてさらにすすめば大正小学校の真ん前にスヴニールママンはある』と書いた処だ(「スヴニールママンでパティスリーなランチ。(入谷2丁目):2009年6月 9日)。

その「スヴニールママン」が引っ越してしまったことは知っていたが、その後に「パティスリー ミエ シマムラ」が出来たことも知っていた。勿論食堂(なんてレトロな言い方だ)も営業していることも。あたしたちは店に着くと、「コーヒーを飲みたいのですが」、と云って食堂の方へ。

フレッシュいちじくのタルト

あたしはアイスコーヒーを、家人は暖かいコーヒーを頼むと、家人は、「ちょっとケーキを見てくる」、とディスプレイを見に云ってしまった。あたしは勿論、甘い物の巣窟には用事はないが、家人がうれしそうに戻ってきて云う、「いちじくがあるわよ」。なんだ、果物屋じゃあるまいし。

ただ、いちじくは大好きなのだ。昔から、生ハムと無花果を合わせて食べるのを、メロンよりもうまい、と云っていたことを家人は忘れてはいなかった。今でも生ハムといちじくは食べるが、でもここのいちじくは甘くコーテングしてある。

なにやら「いちじくのタルト」と「いちじくのロールケーキ」があるらしい。どちらにしよう、と悩んでいた家人に、あたしが云う、「高いのにすればいいじゃないか」、と。当然笑顔の家人なのだが、彼女が選んだものが「フレッシュいちじくのタルト」だった。そして「いちじくのタルト」を持ってきてもらう。

いや、久々にみる生のケーキは本当に美しいと思った。作った人の腕がわかるのだ。成熟した果実の断面を見て、無花果のその華奢な花(のようなもの?)に心をつかまれてしまった。あたしは無花果を一片だけもらってみた。いや、うまいものはうまいのだ、と食物繊維を補充した。

アイスコーヒーといちじくのタルト

パティスリー ミエ シマムラ
東京都台東区入谷二丁目26-2