かきたまそばかきたまそば


かきたそばは微分する

午前3時40分起床。浅草はくもり。今日は「かきたまそば」でランチにした。勿論「墨田区役所 食堂」の一品であるが、たまごを研いであんかけにしてある。それを蕎麦にかける。ただそれだけのものと云えばそれだけのものなのだ。だけれどもこの「かきたま」はうまい。

具材と云えば玉子である。その玉子は微分されているのだ。ただ微分されているだけではなく、汁の円形に動く動きを己の身体に刻み込むように微分される。その姿は見ていて美しいとさえ思える。そして食べる時には、逆に集合するように微分されている。その集合も完全な元通りとはならないようにだ。

蕎麦は奥深く隠された秘宝である

この「かきたまそば」だが、作って出すのは手抜きではないかと思われるぐらいに簡単である。蕎麦を茹でる。「かきたま」をかける。ずばりこれだけなのだ。ただ問題は、この混沌としたたまごの渦の中にある蕎麦の正体である。その姿は見えない。かみたまそばは蕎麦の姿を隠している。

蕎麦はこの「かきたま」の奥深く隠された秘宝である。しかし、この蕎麦、食べると何時もの「墨田区役所 食堂」の味なのである。今まで書いてきたことなど無かったかのように、何時もの「墨田区役所 食堂」の味しかしない。それを、優しい味だ。と書くのは簡単だけれども、テクスト凶はそれでは気がすっまないのである(笑)。[お蕎麦deランチ]

かきたまそば

墨田区役所 食堂
東京都墨田区吾妻橋1丁目23-20 墨田区役所1F