うな重(竹)うな重(竹)


上野

午前4時30分起床。浅草は晴れ。久しぶり、と云うよりも、今年になって初めて上野に出てみた(笑)。なにせコロナが流行ってしまってから新幹線に乗らないのだ。まあ、コロナのせいで何処へも出掛けることがなくなったので今年は出不精なわけで、見事に今年初めての上野だったのである。

しかし、流石は上野だ。人出は多い。かといってインバウンド全盛の頃を知っている身としては、半分位なのかな、と思うが、ほとんど外国人がいない中(ほとんどである。2割か3割かは外国人だろう)、そして、非常事態宣言の中だと考えれば立派なものだろう。

しかし、立派と云っていいのかどうかは分からないが、ガード下の呑み屋では、皆が普段と変わらずに呑んでいる。絶好調のようである。でもちゃんと非常事態宣言の云う通り時間厳守だ、つまり昼間だというのに繁昌している(笑)。まあ、ウチの方(裏浅草)とはやっぱり違うのか、と(今更ながらに)思う。

池之端 伊豆榮と云う非日常

あたし達は、今年初の上野ということで、「うなぎ」でも食うか、と「池之端 伊豆榮」に向かった。20年もこの地(浅草)に住んでいては初めて訪れるところだ。名前だけは聞いている有名店である。まあ、浅草も「うなぎ」の名店は多いが、ウチではもっぱら五丁目の「鈴音」を使っている。

「鈴音」は地元の人に愛されている処なので「池之端 伊豆榮」と比べる気にもならないが、おなじうなぎ業界でも幅が広いのである。つまり普段遣いの店(でも最近のうなぎの値段はどう考えても普段遣いとは云えないが)と非日常の店とに分けられるだろう。勿論「池之端 伊豆榮」は非日常である。

だから「うなぎ」を食うのに7階に上がらなければならない(笑)。すると和服姿も凛々しい女性の店員さんが、不忍池の見晴らしのよい席に案内してくれる。いや、なかなかの非日常である。日常に埋もれた毎日がパッと晴れたような気分だ。そして「うな重」を頼んだのだが、いや、非日常すぎるその値段を考えて、あえて竹を頼んだ日常なあたしなのだった。

うな重(竹)

伊豆榮 本店(鰻割烹及び日本料理)
東京都台東区上野2丁目12−22