かめや風天玉そば=かきあげそば+温泉玉子かめや風天玉そば=かきあげそば+温泉玉子


かめやの天玉そば

午前3時起床。浅草はくもり。この日は「文殊 浅草店」で、「天玉そば」でも手繰るかと出掛けたのだ。「天玉そば」と云えば「かめや」である。「かめや」の「天玉そば」は、あたしが東京中を営業していた頃に出会った、立ち食い蕎麦業界の誇る逸品である。あたしはこれを「そば処 かめや 新橋店」で食べたのを思いだしていた。

その味は、今でも忘れられないよ、と云いながら忘れてしまったものなのだが(笑)、確かにあたしは「天玉そば」の味にはまってしまい、「思い出横丁」や「神田東口店」でも食べたことを思い出す。しかし「かめや」は今となると少々遠いのだ(笑)。そこで「文殊 浅草店」を選んだ。勿論、「文殊 浅草店」には「かめや風」の「天玉そば」はない。

天玉そば=かきあげそば+温泉玉子

あたしは食券機で「かき揚げそば」と「温泉たまご」を買った。そして自分で「かめや風天玉そば」をつくってみたのだ。「かめや風」というのは、玉子が生であるのか、それとも温泉たまごなのかの違いなのだが、勿論あたしはどっちでもいいのである(笑)。でも「かめや風」となると「温玉」に限る。

「温玉」を「天そば」に落として「天玉そば」として売り出した店が「かめや」だと聞いているが、所謂「元祖 天玉そば」なのだろう。しかし「温玉」にすると何故か「温玉」を崩してやろう、という気が起きなてこないのだ。考えてみれば「かめや」の「天玉そば」も、何時崩したのか記憶がない。

それどころか何時食べたのだろう、考え直す始末なのである。いや、健忘症か、と思う(笑)。でも今日の「天玉そば」はうまかった。ベースは「文殊」の誇る「かきあげそば」である。玉ねぎ多めのかきあげ」に「「温玉」が落としただけなのに、なぜかこれは特別に見えてくるから面白い。「天玉そば」のネームバリューなのか。

「天玉そば」を楽しんでいるあたしの横で、店員のおじさんが声を掛けてきた。「まったく人出が感じられねえんだよな」。あたしは「緊急事態宣言もあと2週間ねぇんだ、頑張ろう」、と相変わらず無責任ま返事をした。客はあたしひとり。「天玉そば」だけがひときわうまかったのだ。[浅草グルメ] [お蕎麦deランチ]

かめや風天玉そば=かきあげそば+温泉玉子

文殊 浅草店
東京都台東区浅草一丁目1-12 浅草地下街