カキフライ定食カキフライ定食


海のミルク

午前3時30分起床。浅草は晴れ。「墨田区役所 食堂」での、この時期の楽しみのひとはと云えば、「カキフライ定食」がたまに出てくることがある。「カキフライ」はあたしの好物のひとつで、貝ではあるが貝とは又違った複雑な味に目がない。それは複雑と云っては単純すぎる食べる哲学のようなものだ。

「カキ」は海水を大量に吸い込んでいる。そして、エラにかかったプランクトンを食べる。つまりだ、大量の海水を謂わば濾過しているわけで、そのことで様々な海の恵みが凝縮されている。

あたし達の身体に必要な「必須ミネラル」が含まれていたりしている。肌の色は乳白色で、まさに「海のミルク」なのであるが、[カキ」には鉄、亜鉛、ビタミンB12が牛乳よりずっと多く含まれてるが、やはり、あたしが注目しているのは「亜鉛」だ。「亜鉛」はすばり「インスリン」の生成を司っている。

だから「萬年インスリン欠乏症」の糖尿病患者にとって、この「カキフライ定食」はこの上ない食べ物と云えるはずなのだ。まあ、このぐらいのことは(糖尿病である)あたしの頭にも入っていることだが、それは毎日必ず「カキ」を食べる糖尿病患者の常識としてである。

産地不明の茶色の衣を纏った少々悪い処をもった天使

あたしは、この定食を(もちろん)「カキフライ」を中心にして食べる。何時ものように、ご飯は3分の1だけをもらい、その3分の1の半分程を食べるのだが、今日は「カキフライ」なのである。つまり、「カキ」は「カキ」でも、ことフライとなると少々話しが違う。

フライ(小麦粉+油付き)なのである。家でたべる、殻付きのものを酒蒸しで食べるようにはいかないわでだ。蒸し牡蠣は年に2度程いただくオホーツク海が見える(ような気がする)逸品だ。それに比べればこの「カキフライ」は、産地不明の茶色の衣を纏った少々悪い処をもった天使なのである。

だから、あたしはタルタルソースをたっぷりつけ「カキフライ」をほおばるのだ。そして味噌汁を呑み、小鉢を食べる。つまりこれだけで終わりなのだ。ご飯は食べずのそのまま残した。そして皿に乗っていたサラダ(のようなもの)も食べなかった。サラダを洗ったあとの水の匂い(塩素)臭かったからだよ(笑)。[浅草グルメ]

カキフライ

カキフライ定食

墨田区役所 食堂
東京都墨田区吾妻橋1丁目23-20 墨田区役所1F