ゆめかおりゆめかおり


ゆめかおり

午前4時25分起床。浅草はくもり。家人の実家から今年最後の桃が届いた。「ゆめかおり」と云う。この桃、兎に角でかくて堅いのである。あたしはその大きさに思わず笑ってしまたが、一方香りはあまりしない。兎に角1つ剥いて食べてみた。それはやっぱり堅い実であるがなめなかな肌触りだった。味はよい。

しかし、なにか思っていた味とは違うのだ(笑)。そこで2個目を剥いてみた(いくつ食べる気なのだ(笑))。それは最初のものよりは熟成が進んでいるものを選んだ。剥いてみると、今度は、実の中心の赤が、最初のものより、より濃く広がっていたのだ。

早速これを食べると、一回目のものより熟しているためか、果汁が多く濃厚な味が味わえた。うまい。なるほど、これは追熟が必要なものだと理解したが、さて、どのぐらい置けばいいのかが、分からないでいた。

ゆめかおりは極大果、日持ち性最高、最も遅く収穫される最新品種
来歴:福島県の高橋忠吉氏が「西野白桃」自然交雑実生から選抜育成し、平成20年に種苗法品種登録を取得した極晩生で、10月に収穫される極大果の最新種である。
果実:果重は500〜600g位の極大果で、果形は楕円形、果皮の着色は中位である。果肉はやや硬く果汁は中位で、甘味・酸味ともに中位であるが、収穫後7〜10日位追熟すると果汁が多く濃厚な味になり食味良好である。日持ち性は極めて高い。核割れは少し見られ、着色が中位で裂果も見られるので有袋栽培が基本である。
熟期:当社販売品種の中では最も遅く、福島市では10月上旬頃の収穫と思われる。
樹性:樹姿は開張性で樹勢はやや強く、極晩生品種の中では生理落果が少なく豊産性であるが、花粉が無く受粉樹を要する。福島天香園 新種物語2010より  「菱沼農園」のHPより

不思議な桃

「ゆめかおり」は福島県の生まれである。『「西野白桃」自然交雑実生から選抜育成し』、とあるが、なんだ「西野白桃」とは?なのである。9月下旬にあたしはもらったが、10月に収穫される晩成の桃だそうだ。「ゆめかおり」は 大きい、その一方、全然大きくならない「相方(子供)」とペアで育つ不思議な桃だそうだ。

この大きな桃に、ペアで育った相方(こども)がいるだなんて、まったく変な桃だと思うが、実際の様子を見たことがないので、一度それを見たいものだと思った。フルーツ王国の福島には、不思議な桃がこうしてあることで、なんと奥深い果物の世界なんだと思うのだ。

ゆめかおり

ゆめかおり1回目

ゆめかおり2回目