尾張屋本店の天ぷらそば尾張屋本店の天ぷらそば


尾張屋 本店

午前4時40分起床。浅草はくもり。この日は家人の機嫌が悪くお昼を食べようとしても蕎麦以外は嫌だという。秋葉原の神田よりにいたので、頭の中で色々考えた。近くにうまい蕎麦屋はないかな、と。ああ、「天玉そば」の「かめや」があるか、と思ったが、ん~と考えた結果、よし、浅草に戻ろうとなった。

それで浅草に戻ってきた。TXの駅で降りた浅草は蕎麦の香りがした(笑)。あたしの大好きなカレー南蛮玉落としの「翁そば」もあるが、生憎の日曜日で休みだった。それであたしは西へ向かう。そう今日は「尾張屋 本店」に行こうと決めたのだ。家人には話してないが多分大丈夫だと思った。

尾張屋本店の天ぷらそば

そして「尾張屋 本店」へ。なぜか家人も喜んでいる。なんと単純なんだ、と思ったが黙っていた(笑)。あたし達は二階に通され、窓際の席に居場所を決めた。そして注文だ。注文は一択、そう「天ぷらそば」しかなかったのだ。ここの「天ぷらそば」は定番中の定番だが、あたしが個人的に一番うまいと思う「天ぷらそば」である。

しかし「尾張屋本店」での「天ぷらそば」は初めてで、あたしが散々書いてきた「尾張屋」の「天ぷらそば」とは「尾張屋 支店(雷門店)」のものだ。それは間違いなのない蕎麦だし、「街的」である「弁天」と比べられる最良のものだった。さて、この「尾張屋本店」で食べる「天ぷらそば」は如何なのだろうか。

寿司と洋食と蕎麦は、近所のがいちばんうまい

やがて「天ぷらそば」が運ばれてきた。蕎麦、汁の色、出汁、塩味は完璧に近い。さらに柚子が良い仕事をしている。そして「天ぷら」の存在だ。それはでかいのであるが、ちゃんと巨大な海老を揚げたものなのだ。良くある小麦粉で膨らんだものとは違い、食べれば海老が詰まっている。

その「天ぷらそば」は時間が経って「ふにゃふにゃ」になった「天ぷら」の衣がうまいのである。それが定理である。衣の具合を確かめてから食べてみる。あーそうだよ、この加減だよ、と呟くあたし。この衣がドロドロになり過ぎない加減、その加減は、やっぱり幕末からやっている店だ、おー流石本店だなと思う。

なぜか食べ終わると家人の機嫌が直っていた(笑)。おいしいと云って「天ぷらそば」を食べた。ついでにニコニコとまでしている。「寿司と洋食と蕎麦は、近所のがいちばんうまい」、と云うのは(あたしの)「街的」の定義だが、蕎麦はやっぱり浅草に限るね、と思ったのだ。[浅草グルメ] [お蕎麦deランチ]

天ぷらそば

天ぷらそば

尾張屋 本店
東京都都台東区浅草一丁目7-1