ハイボール(メニューにはない)ウィスキーのハイボール


とらや

午前7時45分起床。浅草は晴れ。ここは(この日の)盛岡では2件目のお店で(この日は3件行ったのだ)、「とらや」に入ることになったのだ。

ここは所謂「大衆酒場」で、あたしはこの手の店は大好きなのだが、何故好きかといわれれば、仲間で行けば当然に、ひとりで行っても何故かしら、「ひとり」ではなく「われわれ」になれるからである。

L字型のカウンターとそこにいる客の顔しかしその「ひとり」ではなく「われわれ」になれるが、突然隣の人から声を掛けられる、とかの理由では全然なく、呑んでいるあたしの立ち位置が、「ひとり」ではなく「われわれ」なのだ。

この店のL字型のカウンターとそこにいる客の顔を見ていると、なんとなく何時もの店で呑んでいるような分になるから不思議である。

向井田さんは、今は亡き「亀屋」のカントクの話をしてくれたが、あたしも同じ事を感じていた。盛岡に来て、鐘ヶ淵のカントクの事を思い出すなんて、(カントクも)草場の影で喜んでいることだろう。

勿論あたしははじめての店であるが、この店、あたしがいつもたのむ、「ホッピー」も「下町ハイボール」もあるわけがなく、ウィスキーのハイボールさえもない、という地図と暦のハッキリした店であった。あたしはウィスキーをストレートでもらうと、それを炭酸でわって呑む、というハイボールを楽しんだのだ。

酒肴(撮影は村上さん)

ホタルイカ ウド

本日の品書き カウンター

げそ天 焼き鳥

ニラ 三ツ葉

脚注

  1. 僕と向井田さんとカントクと(亀屋にて)。もしくは、二日酔いに関しての2、3の反省。|モモログ