水戸庵のけんちん蕎麦の大盛り水戸庵のけんちん蕎麦の大盛り


大洗鹿島線というディーゼル列車

午前5時15分起床。浅草はくもり。この日は大洗駅まで出掛けたのだが、上野駅を「ひたち」に乗ってでかけ乗り継ぎには水戸駅を挟む。

水戸駅からは大洗鹿島線というディーゼル列車に乗るが、その列車というのがなぜか戦車と女の子の漫画でラッピングされていたのだ。なにが戦車なのかぜんぜん分からないのだが、独特の風情がある列車で、「これでいいのかも」、と思わせる妙な列車なのだった。

茨城の味―けんちんそば?

さて、帰りに蕎麦でも手繰ろうか、と思い、水戸駅の中を探したのだが蕎麦屋は一軒だけしかなく、それも「立ち喰い蕎麦」ではないNRE(日本レストランエンタープライズ)系列のちゃんとした蕎麦屋であった。

あたしは「たまにはいいか」、と最近の「立ち喰い蕎麦屋」通いに慣れた身体にちょっとだけカツを入れて中に入った。しかし蕎麦屋は何処に入ろうが蕎麦屋なのである。いつもと同じような風景が広がる。

「蕎麦と酒」とある看板のように、酒はあって当然なのだが、今日はランチだ、就業中の身である。つまり禁酒なのである。それでも折角の水戸、たぶんなにかあるだろう、と東京ではお目にかかれないもの頼んでみることにした。

そこはさすがに茨城県である。ちょっとだけ茨城県らしいものがあった。それは「けんちんそば」で、茨城県で蕎麦といえば「けんちんそば」が主流だ、とどっかで聞いた気がした。この際だからと大盛りで頼んでみた。

暫くして出てきたそれは本当に大盛りであった。蕎麦の量が半端なく多い。いや、やるものであるなー、と蕎麦丼に箸を入れる。

味はいまいちパットしないのだが、兎に角量が多い。多い蕎麦を片っ端から片付けながら、ふと七味唐辛子があることに気がついた。そうだ七味唐辛子だよ、と蕎麦に振りかけてみた。

うん、うまいぞ。味が劇的に変わる。あたしは青い葉っぱ(水菜)がまだ浮く蕎麦を一挙にかき込んだのだ。帰路の特急「ひたち」でも腹は膨れたままだったが。

大洗鹿島線というディーゼル列車

水戸庵
茨城県水戸市宮町1丁目1-1 エクセル2F