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2007年07月22日(日) Tweet
モラロジー建設部会での講演用PPT。
午前5時起床。谷川はくもり。2007年7月21日モラロジー建設部会での講演用PPTを公開しましたのでご自由にお使いください。
- Microsoft Powerpointファイル(ZIP形式圧縮)
→ http://www.momoti.com/data/BD070721.zip - フラッシュ・ペーパー(ブラウザで閲覧できます)
→ http://www.momoti.com/data/BD070721.swf - PDFファイル
→ http://www.momoti.com/data/BD070721.pdf
反省
話が予定していた90分に収まりきれなかった。(大反省)
講演概要
私の興味
ITコンサルタントとして、同じようなシステムでも、うまく動くところもあれば、うまく動かないところもある。
それは何故だろう?
要因
その要因としては、内的要因/外的要因があるだろう。
- 内的要因=社風、組織風土、リテラシィの問題
- 外的要因=業界をとりまく環境理解の問題
と分けてみたものの、経営=環境×原理であり、しかし環境と原理は詳細にデコードが出来ないように、内的要因と外的要因も相互に絡み合っている。そのデコードに労力を費やすことはなんらかの意味はあるかもしれないが、(私は)全体として要因、として、受けとめるようにしている。
環境の理解
それでも、環境の理解は大前提でしかなく、なぜならその組織に環境を理解する力が無いのであれば、経営=環境×原理という方程式は機能しようもないからだ。
ということで、建設業界をとりまく環境の理解からはじめる。それは如何にまとめられるだろう。
建設業にかかる圧力――政治経済のネオリベ化(新自由主義化)。
- グローバル化
- 金融資本主義
を最優先することによる二極化圧力。(開発主義による平準化――足並みをそろえた発展の否定)。
- グローバル経済圏への接続―(勝ち組)
- ドメスティック経済圏での閉塞―(負け組)―建設業・地方
骰子一擲
これらの環境は、我々にとっては「どうしようもないもの」として存在してしまっているように思えることで、あたかも偶然のように存在する。しかし、我々は偶然に支配されている、と考えるなら、努力は報われることもなく、努力する必要もないだろう。そしてそれは経営ではないだろう、と。
骰子一擲いかで偶然を破棄すべき
(ステファヌ・マラルメ:「骰子一擲」)
偶然は機能している、と理解しながらも、その偶然を破棄すべく、我々は努力を怠らない。
インターネットという現実
私はインターネットを観察し続けてきた。
インターネットを観察することは、IT(インターネット)の技術が、グローバル化と金融資本主義のツールとして発達してきたことで、我々をとりまく環境を(間接的に)知ることでもある。
本公演の話は、私がインターネットを観察することで感じてきたことに過ぎないが、そこにあるのはたぶん、現実のちょっと先をいく環境と原理だと考えている。
今回は、顕著な変化(環境・原理)を事例的に2つ挙げて考えてみた。
コンプライアンス
まず第一のものは、コンプライアンスである。グローバル化、金融資本主義は、その障害としての「中景」(種的基体)を破壊してしまう。(ドメスティックなルールを破壊してしまう)。
そのことで、その種的基体で機能していた規範・慣習(つまりコンプライアンス)が機能しない――そのことで、我々を規律する外部装置として法令が作られ、遵守することが求められるようになる。
と同時に、インターネットのもつ情報の対象性を強調する傾向は、コンプライアンスを〈目的/目標〉の差異の理解として強調する。それは交換のメタ情報である「信頼」の別名だと考えてよいだろう。
つまり、グローバル化、金融資本主義化という、経済的交換の原理が強調されればされる程、明文化できないものとしての「信頼」が強調される結果となっている。
Web2.0(インターネット)の普遍経済学的理解
そして二つ目は、インターネットが、極めて普遍経済学的原理によって動いている、ということである。
このことについては既に、幾度と無く触れている。上記のコンプライアンスの強調のように、Web2.0 meme は Radical Trust(過剰な信頼)の存在を前提にしている。
そして Radical Trustを担保するために、Web2.0(その代表的な企業としてのGoogle)は、交換(経済的な交換――つまり即時的な利益の追求)ばかりではなく、純粋贈与をもつ普遍経済学モデルとして運動している――Webは明文化された法令で動いているわけではない。
このことが意味をもつのは、Web2.0的な企業の多くは、単純な〈贈与的交換/経済的交換〉のバイナリーでは理解ができず(とくにその無料経済としての特質)、純粋贈与を加えた、普遍経済学モデルを使うことで、ようやく理解可能になる、ということである。
投稿者 momo : 2007年07月22日 07:11 : Newer : Older
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コメント
桃知先生、
おはようございます、
本当にこの週末はお世話になりました。ありがとうございます。
今回いただいたテーマはかなり深く掘り下げ、実行に移す必要を感じています。
家族ぐるみでお世話になっておりますが、ぜひ今後ともよろしくお願いいたします。
トラバがだぶってしまいました。お手数ですが、削除いただければ幸甚です。
投稿者 ひでき : 2007年07月23日 09:14
>ひできさん
こちらこそ貴重な時間をありがとうございました。
私にとってはかなり非日常的な時間を過ごすことができ楽しかったです。
こちらこそ、今後ともよろしくお願いいたします。
投稿者 momo : 2007年07月23日 09:51
コメントを送ってください