気にしていなかったら「丸型ポスト」を見ても記憶に残るものではない
午前5時45分起床。浅草は晴れ。『気にしていなかったら「丸型ポスト」を見ても記憶に残るものではない』、とは小金井本町郵便局の丸型ポストを見つけた時に書いた言葉だが、成る程その通りだな、と今更ながらに思ったのだ。
それは上野の「下町風俗資料館」に「丸型ポスト」を発見した時のことだ。
今まで何度この資料館の前を通っただろう。何度も何度も通ったはずなのに、今まで一度たりとも「丸型ポスト」の存在に気がつかなかったのだ。
いや気付いていたかも知れないが、あたしの記憶の残像とはならなかったのだ。
それが今年は「丸型ポスト」があたしを呼んでいた。「丸型ポスト」が「下町風俗資料館」の前で起立していたのだ。「僕を見てくれ」、と云うようにだ。
そうだ、気にしていなかったら見えるものも見えない。なんて分かり易いことなんだ、とあたしは屋台で買ったとうもろこしをホンの少しだけかじったのだ。ほんの少しだけアジールな風景に身を任せてである。
下町風俗資料館
東京都台東区上野公園2−1