2015上野不忍池上野の不忍池


上野恩賜公園で花見をしてきた

午前6時45分起床。浅草は晴れ。上野の不忍池を写真に写す。もちろん花見である。しかし花見とは云え、団子も酒酒肴も無く、花を愛でて歩いたのである。

今年はまだ少し早かったかな、と思うが、すっかり気温と光は春であることを教えてくれている。ついこの間まで寒い寒い、と云っていたのが嘘のような暖かさだった。

花はまだ五分咲きだろう。しかし人出は多く、上野駅の公園口では、あまりの人の多さに皆方向を屈折させられて歩いていた。

そして、今年も光は屈折していた。

その光も抽象的でなんだかわからないものだろうが、それは桜の花が咲く以前とはあきらかに違った「色」をもっている。つまり「色」がついている。

一年中で一番空気の粒が"きっちり"と並んでいるな、と感じるのは冬で、夏場は逆にスカスカで不揃いである。花見の頃の空気は、整列していた空気が崩れかけ、その隙間に不純物が混じり始まるのである。

その不純物も粒が大きい。

それで光も不純に屈折するのだが、その不純に屈折した光を通して見る世界は、輪郭のぼけた水彩画のようなもので、その境界性のなさが(あたしは)好きなのである。

2015上野恩賜公園

2015上野恩賜公園

2015上野不忍池