山口家の冷し中華
午前4時20分起床。浅草は晴れ。
この日のランチは『山口家』へ向かったのだ。(たぶん)「冷し中華」が始まった頃なのだ。
店の前には「冷し中華」の旗がたなびき、いや、いよいよ夏だよなと、何か勘違いをさせられている。そう、今年は暑い日が早くやって来たのだ。もしかしたら、梅雨が無いのかもしれないな、と思う(でも、まだ5月だ)。
『山口家』は甘味処なのだが、店に入ると、左側にはショーケースがあり、奥に入ると席が並び、そのまた奥には厨房がある。メニューは「ラーメン」や「タンメン」をはじめとした中華系の麺料理と、今の時期なら「かき氷」があるのが嬉しい。
その中でも「冷し中華」だけは忘れてはいけない。
かつて、「1位『冷シ中華』、2位『タンメン』、3位『かき氷』」と、千束小学校に通っていた子供が書いた絵が飾ってあったのだが、まさに『山口家』で一番食べたいものは「冷し中華」なのだ。(ただし、「冷し中華」の無い季節は、浅草最強の「たんめん」が1位となるのは当然だ)。
あたしは「かんぴょう巻」を2つと「冷し中華」をオーダーし、まずは「かんぴょう巻」をぱくつく。この一見不細工な「かんぴょう巻」の、ほんのりと酢の効いた飯とかんぴょう、そして海苔のハーモニーが、空きっ腹に響き渡る。
やや時間が掛かり、「冷し中華」が出てくる。みてくれ、この古臭い姿を!(笑)。
これしかないと決めつけたようなオーソドックスさで、甘酸っぱい醤油味のスープに細めの麺。そして紅生姜を中心に、渦を巻くようにトッピングされたハム、胡瓜、タマゴの千切りに、もやしとわかめに白ゴマと、非の打ち所のない「冷し中華」だ。
最近はハムの代わりにチャーシューを使う店が多くなったけれど、『山口家』はそんな無粋はしないのである。あたし的には、ハムと胡瓜と錦糸たまご、これが冷し中華の「三種の神器」なのだ。
これらの具材をぐるぐるとかき混ぜて食べれば、あたしは昭和40年代にタイムトリップしてしまう。夏休みがちゃんとあった時代の、最高のごちそう。夏が終わっても、ずっと食べていたいと思っていた。
勿論、うまかったのだよ(笑)。
中華麺を手繰ると色々なものがついてくる
うまいのだよ(笑)
[浅草グルメ]
甘味処 山口家本店
東京都台東区浅草五丁目30-10

