サロマ湖の牡蠣サロマ湖の牡蠣


サロマ湖の牡蠣

午前4時30分起床。浅草は晴れ。西村さんからの贈与は「サロマ湖の牡蠣」だ。勿論河井商店の取り扱いである。なれば食べる方法は2つ。「蒸し牡蠣」と「カキフライ」である。頭の中でそうするものだ、と決まっている「蒸し牡蠣」と「カキフライ」、先ずは「蒸し牡蠣」からなのだ。

牡蠣は不思議なもので(まあ、牡蠣に限らないが)、毎年新しいものが届く。その一方で、食べるあたしは毎年年を取る。つまり、同じあたしが、毎年食べているこの牡蠣は、再生産されたものだ。何時も同じように蒸し、同じように檸檬をふって食べるが、これらに同じものはない。

でも「サロマ湖の牡蠣」と名指しされると、途端に年を越えて同じものを食べたように思える。去年も、その前の年も、そしてその前の前の年も同じものを食べたのだ。しかし、そんなんな事などお構いなしに、蒸し上がった牡蠣が、「さあ食え」とばかりに迫ってくる。そうだ、これが今年の「サロマ湖の牡蠣」だ。

サロマ湖の牡蠣

サロマ湖の牡蠣

(有)河井商店
北海道紋別郡湧別町栄町