ローストチキン(大)ローストチキン(大)


ローストチキン(大)

午前5時20分起床。浅草はくもり。昨晩はクリスマスイヴだった。もう、なにかあげる、という子供も居なくなり、さて、今年のローストチキンはどうしよう、と家人から相談を受ければ、どうせならでかいやつを頼んでみたらいいよ、と全く根拠のない答えを半ば自暴自棄気味に返していた。

案の状、「竹松鶏肉店」のその大きなローストチキンは、去年までのチキンの倍以上はある。持ってご覧なさいよ、という言葉がふわふわとやってきて、あたしは両手で持ってみたのだが、まるで根が生えた様に重い。この大きな躯体一杯に肉が詰まっているのが直感でわかる。

今日は息子も早く帰ってきていたので、久しぶりに家族3人で夕食だ、あたしはビールを呑みながらローストチキンを食べる。そして家人も、息子もローストチキンを食べる。次から次にやってくる肉の断片に、正に「頬張って」食べるのだ。

その頬張るのを繰り返しても、この巨大な躯体を木っ端微塵にすることもできず、3分の1を丸々残してしまう。なんてことだ、とあたしはつぶやき、どうせはじめから食べられないのは分かっていたように、明日また食べよう、とローストチキン(大)の残りをラップで包んだ。[浅草グルメマップ]

竹松鶏肉店
東京都台東区浅草3丁目38-3