鴨せいろそば(大盛り)鴨せいろそば(大盛り)


十割手打ち蕎麦処 富田茶屋

午前4時起床。浅草はくもり。福島へ行くと、何処かに蕎麦屋はないものかとききまくる。福島の蕎麦は総じてうまいのだ。しかし、江戸の蕎麦を食べ慣れた口には、ちょっと異国のもの、という味がする。その「異国のもの」と云うのは、蕎麦の質であり(少し上等である)、蕎麦そのものの舌触りであり、汁の味であり、蕎麦を出す店そのものの雰囲気だ。

この日は町東1丁目にある「十割手打ち蕎麦処 富田茶屋」へ行った。ここの蕎麦はまるで更科蕎麦のように白い。その白い蕎麦は北海道の「キタワセ」というらしいが、それを石臼で製粉し、お湯で練りあげたものだそうだ。それは決して堅くない。そうだよ、これだよ、と思う。堅くない蕎麦の素晴らしさ、それも決して茹ですぎではない柔らかさ。やるな、と思う。

この日は「鴨せいろそば」を大盛りで頼んだ。蕎麦は不思議と腹に入っていくが、なぜか夕刻まで腹が空かなかった。その蕎麦を受け入れる汁はあたしにはほんの少しあまかった。これはもう少し角がみえたえら文句なしだが、まあ、個人の好みの問題だろうから文句はない。少し分けてもらった「蕎麦がき」の柔らかさもあいまり(こんな「蕎麦がき」を食べたこともない)、これを作るおやじさんの優しさが伝わってくる。

蕎麦

蕎麦がき

十割手打ち蕎麦処 富田茶屋
福島県郡山市町東1-183