マルチョウを焼くマルチョウを焼く


豚一頭 ホルモン とん吉でマルチョウを焼く

午前5時20分起床。浅草は雨。この日は仕事の関係で三田でホルモンを食べた。「豚一頭 ホルモン とん吉」である。本当は「ホルモンまさる」に行ったのだが、生憎の行列に嫌気が差し急遽場所替えをしたのだ。「豚一頭 ホルモン とん吉」は木造2階建てで、うまい具合に2階に空きがあった。しかし、三田の「慶応仲通り商店街」という処はこの手の木造の家屋が多く残っている。まぁ、昭和の雰囲気が有る建物だ。

本当は盛岡の「居酒屋ホルモン 鹿角屋」の様な「幸楽系のホルモン」が食べたかったのだけれども、生憎とうちの近所にそんな店はないのである。一度本気になって探そうかと思うのだが、遠くに行けばあるような気がする。早速ホルモンを食べなくては、とこの日はビールを片手に焼いて食うのだ。まずは食卓に「塩レバー」と「ホルモン3種盛」を貰う。

これらは豚のホルモンであリ、安全に(?)焼いて食べたのだが何か物足りないのである。であれば「マルチョウ」の出番だ。「マルチョウ」は牛のホルモンだ。「豚一頭 ホルモン とん吉」と店名に謳った豚ではない。でもホルモンには変わりはないので、この脂ののった小腸を頼む。「マルチョウ」はこの小腸を筒状のままカットして出してくれるのだが、つまり丸い腸なので「マルチョウ」と呼ばれている(と勝手に解釈している)。

これが脂も多く、滴り落ちた脂が燃えるように焼けるのだ。これに氷を(消火の意味で)金網にのせるのだがたいして意味はない(笑)。そして「マルチョウ」はうまい。「マルチョウ」の味は何処で食べても変わりはないのだが、余りのうまさにおかわりを貰い、ビールのおかわりも貰って、終いには「マルチョウ」だけで呑んだのだ。

三田だけの特徴かもしれないが、ホルモン焼きの店には、黒地に白の文字の暖簾を上げている。その大きさは大きいようで大きくないし、建物は安普請だ。この「豚一頭 ホルモン とん吉」店頭に書かれた看板の「うまへた」感といい、何か昭和の時代を狙っているのだろうが、いい味を出す直前で出し損ねたような、そんな中途半端な雰囲気で、それが(60歳の爺からすると)また面白いのだ。

塩レバー

マルチョウ

豚一頭ホルモンとん吉

豚一頭 ホルモン とん吉
東京都港区芝5丁目23-17