特もり
午前4時30分起床。浅草は晴れ。「ゆで太郎本所吾妻橋店」の「特もり」である。この「特もり」を頼んだのはあたしではなかった。しかし、(あたしの処に)「特もり」が来てしまったのだ。(あたしが)頼んだのは「2枚もり」なのだ。
「2枚もり」でさえ、最近のあたしにしてみれば清水寺の舞台から飛び下りるようなものだったのにも関わらず、何時もより量が多いものがやって来た。
これが間違いだと分かったときにはすでに3口ほど食べた後だった。
あたしは94番の札をもっていた。93番が呼ばれて次の蕎麦がでてきた。それで「94番です」と云って蕎麦をもらってきたのでる。そしたら暫くしてから94番と呼ぶではないか。「ん?」と思った。「なんだ?」と思った。「94番は貰っています」と云ったところ、店の人が突然蕎麦の量を足して91番を呼んだのだ。
これはやぽっぱり「特もり」であった。
あーと思うが、店の人は「そのままで大丈夫ですよ」という。なぜか目の間にある蕎麦がとんでもない大盛りに見えてきた。これには一人前で3人前の「もり蕎麦」がのっている。こうなりゃ残さずに食ってやるさ、と思ったのだ。量の多さでは他店の負けまい半割蕎麦をである。
しかし、「特もり」とは、と満杯になった自分の腹をさすりながら、しそて半分泣きそうになりながらも、いつもの時間の倍をかけようやく食べ終えたのだ。[お蕎麦deランチ]
ゆで太郎本所吾妻橋店
東京都墨田区吾妻橋3丁目7-4