えび特上丼えび特上丼


雷門 三定

午前5時10分起床。浅草はくもり。それで結局は「雷門 三定」でランチにしたのだが、理由は「土手の伊勢屋」と同じような天ぷらやだから、という理由でしかない。なにせ浅草に住んで20年のあたしが、「雷門 三定」を利用するのが初めてだという塩梅で、様子はサッパリ分からない。

(たぶん)混んでいる、と思って行けば、案の定、店は混んではいた。けれど、さほど待たずに席に座れる。座敷に通されて椅子に座わったのである。そう椅子なのだ。「雷門 三定」は浅草では(場所が場所なだけに)有名な天ぷらやである。あたしも初めて浅草に来たときに見たし、その後も週に1日は見ている、という具合なのである。

その「三定」で何にしたらいいのかを考えていた。メニューの中の「海老特上丼」がいいかね、と話しをしていたら、女中さんが来て、「えび特上丼」は海老が四本で「特上丼」は三本なの。それに使っている海老もこちらの方がいいのよ、と実にうまいことをいう。

それじゃ「えび特上丼」を二つお願いすると、「ありがとうございました」と頭を深々と下げる。それがなんとも軽々と軽快になのだ。この女中さんは話をあわせるのがめちゃくにちゃにうまい(と思う)。隣の外国人に対しては勿論、最後に「サンキュー」を忘れない。

あたしらも、この女中さんにすれば外国人と変わらないのだろうな、と思っていると「えび特上丼」の到着である。しかし「丼」なのに出てきたのもは「重」だった(笑)。

まあ、よいではないか、と蓋をとる。小麦粉の衣を纏わせで、胡麻油で揚げられた「車海老」が四本その姿を見せる。ついでに「しいたけ」もであるが、タレがかけられたその味は正に庶民の味だ。。そしてご飯が下に敷いてあるが、そのたっぷりとした姿に思わず笑らってしまう。

あたしはご飯は4分の1だけ食べたので、腹は8分目に治まったが、村上さんは全部を食べてちょっと苦しそうだった。この庶民の食べ物として広まった天ぷらを、庶民のあたしらが食べることは何一つおかしなことはないのだけれども、なぜか(いや不思議でもないか)「三定」のお客さんは外国人が多いのだった。[浅草グルメ]

えび特上丼

赤だし

雷門 三定
東京都台東区浅草一丁目2-2