センマイ刺しセンマイ刺し


センマイ刺し

午前5時30分起床。浅草はくもり。「センマイ刺し」が好きだ。「センマイ」は牛の第三胃袋だが、これを調理してしまう人間の食欲は偉大だ。「ホルモン」という名で食べられる人吉(正確には球磨郡錦町)の「市房食堂」の「センマイ」(だと思う)は、あたしの知っているものの中では抜群のインパクトであった。

この日はウチの近所の「なると」からのテイクアウトでの夕餉だが、なんと云っても「センマイ刺し」をもらってきたのだ。暑い日に「センマイ刺し」でやるビールはうまい。それは「センマイ刺し」がうまい、というよりも、ビールがあるからなお一層うまいのだと思う。

そして(ホンとは大きな)「センマイ」の部分を、細分化したものを食べることのおかしさよ。ロラン・バルト風にいえば、東洋の食べ物は、基本的には極小に向かう、という定理に従う。野菜もゼンマイも破片のように細分化されている。

豚足

そしてもうひとつが「豚足」だ。豚足を何故にうまいと思うのかもよくは分からない。肉質の部分は少なく、大部分が皮と腱と軟骨から出来ている。ただこれコラーゲンがある。そのコラーゲンがゼラチン質に変わって沢山含まれているのだ。それを辛子味噌につけて食べる。これもビールがあることで一層うまいことは云うまでもない。

その上糖質はゼロだ。糖質制限食の中でもすこぶる付きのすすめ食品だ。肉類は糖質の少ないものが多いのだが、それでもゼロというのは魅力的である。あたしのような糖尿病患者でも何も気にせず食べられる。もっともビールに気をつけないと、せっかくの糖質ゼロも台無しになるのだけれどもね。[浅草グルメ]

豚足

蒸し鶏

冷麺

なると
東京都台東区浅草四丁目39-2