名物 甘口おでん
午前3時50分起床。浅草はくもり。
盛岡の「下河原さん」が「名物 甘口おでん」を送ってくれたのだ。
これは秋田県仙北市にある「仙岩峠の茶屋」の名物ということなのだが、
「甘いは体に悪いの典型ですが、ご賞味ください」とLINEには書かれていた(笑)。
あたしは寒くなる日を待って、結局日曜日の夜に食べることとしたのだが、
大きな具材が淡い汁に包まれていて一見何事もないような立派な「おでん」なのだ。
「甘口だしが沁みた素朴な味と厚く大きく切った具材」とある通りであるが、
いざ温めると、これが「甘口」と書かれている意味がよくわかるのだ。
それは香りである。この「おでん」が器に盛られてあたしの前に来ただけで、もの凄く甘い香りがするのだ。
それは嗅いだだけで危険なものだとピンとくる(笑)。
あまり汁の染み込まない物をということで「こんにゃく」をとって食べてみたのだが、
そしたら甘いのだよ。
いや、甘いなんていうものでなく、甘過ぎる位に甘いのだわ(笑)。
いや、まいったな、といながらも次に「大根」をとって食べてみた。
ちゃんと面取してある立派な「大根」だったが、優に想像を超えていた。
甘いのだよ。
一体どうやったらこんなに甘くなるのか不思議でしょがない。なにせ相手は「おでん」なのだ。醤油出汁だけで食べる「おでん」なのだ。
そして次には「たまご」を食べたが、もう答えは分かっているだろう。
ただ「たまご」は汁の染み込みが悪いらしくそれ程でもないなと少しだけ安心したのだが、
他は皆甘過ぎなのだ。そう、これは全てが甘いのである。勿論汁は呑まなかった。
うまいは甘い、甘いは身体に悪いを地で行っている「名物 甘口おでん」、いや貴重なものを食べたのだよ(笑)。
仙岩峠の茶屋
秋田県仙北市田沢湖生保内近藤沢13-1