カツカレー(ご飯半分)、おしんこ盛り合わせ、ビール
午前4時10分起床。浅草はくもり。
あたしの中では「世界で一番うまい蕎麦屋のカレー」だと断言している『東嶋屋』だが、食べるのはいつもの通り「カツカレー」である。
席に着けば、あたしはただ待つだけなのだ。
いつものように「ビール」と「おしんこ盛り合わせ」、そして「カツカレー(ご飯半分)」のオーダーをおやじさんが全て覚えてくれている。
1人で来て、頼むものを全て覚えてくれているというのは実に有難いことなのだよ。
先ずは「ビール」が出てくる。それと間を置かずに「おしんこ」だ。
色とりどりの「おしんこ」をつまみながら、冷えた一杯で喉を潤す時間は何物にも代えがたい。
そして時間を掛けて「カツカレー」が登場だ。あたしは糖尿病という持病があるので、本当はご飯をたらふく食べたいところだが、そこはグッと堪えての「ご飯半分」である。
見てほしい。この、目に眩しいほどの「真っ黄色」を。
巷に溢れるスパイスカレーや欧風カレーとは一線を画す、これぞ正統な蕎麦屋の、真実の「黄色いカレー」なのだ。
出汁の旨みがギュッと詰まったカレーソースを一口含めば、懐かしさと力強さが同時に押し寄せてくる。
ほんのりとカレーの風味を感じ、そしてトロミ加減と塩加減が抜群なのだ。
正にこの塩味、あーこの味だよな、と一ヶ月振りの再会を喜ぶのだ(笑)。
サクッと揚げられたカツをこの黄金色の海に潜らせて食べれば、その熱い肉の塊に頬も緩むのだよ。
世の中にはいろんなカレーがあるけれど、あたしにとっての正解は、いつだってこの黄色の中にある。
今日もこの味に再会できた喜びを、キンと冷えたビールの余韻とともに噛み締める。
いや、「世界一うまい蕎麦屋のライスカレー」、その名にそぐわない「カツカレー」は最高にうまかったのだよ(笑)。
東嶋屋
東京都台東区竜泉一丁目29-3

