冷やしたぬきそば冷やしたぬきそば


冷やしたぬきそば

午前6時50分起床。浅草は雨。この日は今戸に、年に一度の用事で出掛け、そこでの昼餉ランチは「尾張屋蕎麦店」となるのであるが、今戸はうちの近所に比べ、外食するところが少なく、ランチの場所は探す必要もなく「尾張屋蕎麦店」なのである。

尾張屋 蕎麦店この日は珍しく「冷やしたぬきそば」を頼んだ。この蕎麦は云うまでも無く、冷やし中華の日本蕎麦バージョンであり、あたしがこの存在を認識したのは冷やし中華のずっと後で、すなわちこれは日本蕎麦側の「冷やし中華」の模倣だろう(、と思う)。

けれど「冷やし中華」などというものが中国にあるわけもなく、それが日本で生まれたものであることは確かなように、この「冷やしたぬきそば」も我が国でうまれた、どうしようもないものなのである。

このどうしようもないものは、無論「どうしようもなくあたしを惹きつけるもの」の意味だが、この「冷やしたぬきそば」は、やや甘めの汁で、蕎麦と具材を纏めているのだ。いわゆるハイブリッドである。

なるとを細く切ったのはハムの代わりか、と思うが、あたしの一番好きな胡瓜と、たぬきの名の通りの天かすと、ゆでたまごが半分、それからかいわれ大根と紅生姜が乗っている。

この組み合わせは「冷やし中華」とは違うように見えるだろうが、違ってもいいのである。だがこれを見た瞬間に、あーこれは「冷やしたぬきそば」だ、と分かれば、蕎麦屋随一のケバいこれを、思い切って食べられるのである。[浅草でランチ]

冷やしたぬきそば

尾張屋蕎麦店
東京都台東区今戸2丁目22-5
03-3873-0433

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