かめやの天玉そばかめやの天玉そば


かめや 神田東口店

午前5時5分起床。浅草はくもり。また今日も夕餉になってしまった。神田駅東口の「かめや」で「天玉そば」を手繰ったのだ。

ここの「天玉」はなんだかんだ云っても一番好きだ。たぶんあたしが知っているあらゆる蕎麦の中で一番好きだ(ただしあたしが知っている範囲ではあるが)。

ここ神田店は椅子がすらりと厨房を取り囲みそこが年中空くことはない(たぶん)。ただし空くことはない、と云っても人は絶えず変わっているが、その椅子に座って待つのだが、その待っている間の何とも云えない手持ちぶたさよ。

テーブルの上を台ふきで用事も無いのに綺麗にしたりして、全く阿保か、なのだ。

しかし、やがて出てくるその作品の凄さ。黒い汁に白い温泉玉子、その上に被さるようにのる「かきあげ」の白さ。しかし玉子と同じ白さかと云えば、ちょっと違う。アイボリー、こんな褒め言葉があるだろうか。

そして蕎麦である。黒い汁の中でそっと出番を待つ。

もちろん食う前からうまいに決まっているのだが勿論食う。バランスが凄くいい、好きだ、うまいな、と思う。それにここの「天玉」はたまごが温泉玉子なのだ。これを考え付いた人は天才だな、と思う。そして何故か腹にずしんとくる意外な食べ心地。いやまったく「かめや」はいいのである。

かめや 神田東口店
東京都千代田区鍛冶町2-7-3