一由そばのジャンボいかげそ天+紅しょうが天ハーフそば一由そばのジャンボいかげそ天+紅しょうが天ハーフそば


一由そばのジャンボいかげそ天+紅しょうが天ハーフそば

午前6時20分起床。浅草はくもり。ここは「お蕎麦deランチ」というカテゴリなのだが、「一由そば」にいったのは午後8時30分を越えていて、つまり夕餉に食べたのである。

場所は日暮里日暮里と云えば「いづみや」がこの呑助を待ているのであるが、この日は蕎麦をかっ込み(手繰るのではないのだな)にちょいと脇道へ。

その脇道には「一由」の灯りが見える。しかしそれよりも店から溢れた人が店の外で食べてるではないか。入る前だというのに驚かされる。何なんだこの店は、と思う。

あたしは店に入り「ジャンボいかげそ天+紅しょうが天ハーフそば」と告げた。おばさんが蕎麦をゆがいて汁を注ぎゲソ天と紅しょうが天をのせてれる。茹で置き麺である。

そして蕎麦をもらったあたしはどこで食おうか、と考えたが、いやどこでも食えるのだ。

蕎麦は太い、いや太いかもしれない、という曖昧さ。思い切ってかっ込む、とあーこれだよ、と頭の中で声がする。そして真っ黒な汁を一口呑んでみる。塩っぺぇ-!思わず声が漏れたが、この塩っぱさこそあたしが求めていたものじゃないのか。

それじゃうまいのか、と自問すれば、いや、けっしてうまい、というわけではない。しかし止められないのである。なにかが蕎麦をかっ込むあたしに取り付いてしまったようにだ。

ゲソ天はある程度の大きさに切られたゲソを揚げてある。まるで平面いか焼き状態だ。紅しょうが天ハーフで40円という破格さ。フニャフニャに汁に溶けた天ぷらの衣の破片をすくい取りながら「またこよう」、と誓ったのだ。

一由そば
東京都荒川区西日暮里2丁目26-8