北海道産そば粉100%の「国産の十割そば」北海道産そば粉100%の「国産の十割そば」


北海道産そば粉100%の「国産の十割そば」

午前6時50分起床。浅草はくもり。寒い朝だ。今シーズン一番の寒さの朝だ。通い続けている鐘ヶ淵の床屋から帰った。松屋浅草の地下1階の食品売り場で蕎麦を探していたのだ。しかし、あたしが常食としている「元祖十割そば」はなくて、代わりといえば、倍近い値段のする北海道産そば粉100%の「国産の十割そば」があった。ちょっと足を延ばして西友まで行けば(目的の物は)あるにはあるのだが、まあいいか、と「国産の十割そば」を松屋で買って帰ったのだ。

さっそく茹でてみると、茹で時間は5分、蒸らしに1分と「元祖十割そば」に比べると各々1分ずつ短い。つまり合計で2分も短いのだ。2分の時間短縮はそれだけで凄いことなのだが、蕎麦の細さを見ればがガテンがいく。全体的に(「元祖十割そば」に比べると)蕎麦が細く美しい。そして色のやや薄い蕎麦なのだ。しかし、この蕎麦が実にうまい。蕎麦の香りさえする。これは良い蕎麦を見つけたぞ、とあたしは思った。

しかしだ、問題はその値段である。あたしはこの類の乾麺を家の中ではよく食べる。もちろん中国産の蕎麦を使用した「元祖十割そば」を、である。それは321円で買える(それだけでも充分に高いと思う)が、確かにうまいこの「国産の十割そば」は562円もするのだ。多いときには週に3日も食べる「おおもり(つまり一袋全部-2人前)」を(一食当たり)321円から562円にするのは(241円の差とはいえ)充分に高い。562円あれば(二八蕎麦だが)「本陣」で蕎麦が手繰れるのである。

おおもり