クロープクルア
あんまり暑いので、今日のランチは、クロープクルアで、食べる避暑にした。暑いときの、辛い料理は、茹で上がった脳細胞を活性化してくれる(ような気がする)。
クロープクルアは、浅草では貴重なタイ/ベトナム料理のハイブリッドな店である。その貴重さは、料理の珍しさもあるが、なによりも質の高さと良心的な価格設定と店主の向上心故のものである。
生春巻き
特に、生春巻きは私の贔屓中の贔屓であり、巻きが少しもゆるくないパッツリ間が好きだ。とにもかくにもパンパンなのである。持っても絶対に型崩れなどしない (上の写真は海老と豚)。
しかし、一口食べるとさくっと切れる。その切れのここちよさったらない。(しかし最後まで型崩れはしないにである)。それを演出しているのは、しなかやかなライスペーパーと、新鮮な野菜類なのだろうが、これにはちょっと他所では味わえない凄ささえある。
プーケット・ビール
そしてビールもかかせない。普段は333(バーバーバー)というビールを飲むのだが、今回はプーケットというタイのビールがあったので、一瓶(330ml)だけ飲んでみた。(お昼だったし)。
ラガービールだが、喉越しも軽く、まさに気分はプーケットなのである。(行ったことはないが)。エスニックな料理によく合う。
カオ パット マン ガイ ヤーン
そして今日のメインディッシュは、カオ パット マン ガイ ヤーン(タイ風チキンライスにBBQチキンをのせて特性ソースで)である。
勿論辛い、がレモンを絞り、米とチキン、それと添えてある胡瓜と玉葱のスライスをカオス的に混ぜあわせれば、ハイブリッドされたその味は複雑さを増し、単なる辛いだけの料理ではなくなる。
その基底はタイ米であろう。こういうハイブリッド系料理でのタイ米は、まさに千両役者なのであって、タイ米って旨いなぁと唸らされる。日本産のおいしい米ではこれはできない。
キアスム的デザート
そして本日のキアスム(創造性)はこれだった。正式な名前はわからないが、デザートとして出されたものだ。
その味は、(私の陳腐な語彙では)カカオミルク味の小豆ミルクと表現するしかない。蒸された米と小豆がカカオミルクを吸収し、バナナの皮に包まれて出てくる。
店主に製法を尋ねたところ、米(たぶんもち米)は、カカオジュースに一晩漬けて置くそうだ。それで米が甘味を吸収しているらしい。それと小豆を混ぜて蒸しさらにカカオミルクに漬け込むそうで、かなり手間はかかっている。
これをバナナの皮に包まれたまま焼いて食べると、バナナの皮の香りが移り、さらに複雑性を増すらしいのだが、それは夜に行ったときにでもつくってもらおうと思う。
クロープクルア (タイ料理 / 浅草) |