カールヘルム

カールヘルム午前6時30分起床。浅草は晴れ。私はこの時期をスタジャンで過ごすのが好きで、年季の入った二着をとっかえひっかえして着ている。

一着はカールヘルムの6年ぐらい前のモデルで、濃紺のボディに犬のワッペンがはりつけてある。背中は勿論犬の後姿(お尻)である。

これはだいぶ汚れてきたし、リブ編みや刺繍のワッペンのところは毛玉も出てきたので、最近毛玉カッターを購入して手入れをしている。


こういうスタンダードなもの(流行とはあんまり関係のなく毎年シーズンになれば着ることのできる衣類)は、手入れをすればするほど愛着も沸くし、不思議と飽きもこない。なので新しいものをみても触手が動かないのである。いつもこれが一番なのである。

円谷プロプレミアム

円谷プロしかし私はもう一着スタジャンをもっていて、これも一番なのである。それはこの写真のものだ。写真を(クリックして)拡大していただければわかるが、背中にウルトラマンとゴジラの刺繍のワッペンが貼り付けられている。(写真提供:橋邉さん

これは、円谷英二生誕100周年記念に、円谷プロがつくったプレミアムであって(円谷英二の生誕100周年は2001年だから)、これも古いものではあるが、状態はよい――着用頻度が低いのと、手入れも保存状態もよいので、殆ど傷みもなく、きれいなものだ―― 。

欲望の化身

居酒屋浩司で記念写真しかしなぜ着用頻度が低かったかといえば、これは(私の)物欲というか、欲望(というよりは欲情)のモノへの転化のようなものだからだ。

つまり必要だから購入した、というよりは、いらないけれども欲望のはけ口として購入したわけで、このスタジャンをスタジャンとしてはみていなかったのである。

しかし私も歳をとり、あんまり物欲に惑わされることもなくなれば、単純にこのスタジャンはスタジャンとしていいなと思う。であればスタジャンとして使ってやる、そして手入れしてやる。そうすることで、愛着は益々高まる。

なので最近は先のカールヘルムのものと交互に着ている。そしてスタジャンでの記念写真は、なぜか居酒屋浩司なのである。看板までねばった記念である。w