さんまさんま


さんま

午前6時15分起床。浅草は晴れ。釜石の前川健一さんがさんまを20匹送ってくれたのだ。それも宮古であがったものである。目黒ではさんま祭が開かれたが、あたしの家も負けずにさんま祭りである。

まず、いただいたさんまを焼いて食べる。すだちを搾り、大根おろしに醤油をたらして準備Okだ。焼きたてのさんまをどんとあげると、さんま苦いか塩っぱいかである。苦いはらわたがやたらと旨い。子供の頃は食べられなかったこのはらわたが、今は何よりも好きだ。

これは年とともに変化する味の好みだろう。「茗荷」や「ふき」のように、子供の頃には食べられなかったものが、あるときスイッチが入ったように舌に合い始める。いやまったく不思議なものなのだが、キアムスを実践している、と云えば不思議でもなんでもなのだろうか。

残りは甘辛く(砂糖の代わりにラカントSとなんと梅干しを使ったのだ)煮付けにして、これで3,4日は間違いなくさんま三昧になった。

しかし釜石の前川健一さん、よくぞ元気でいてくれた。あたしは去年、前川さんの安否を案じて、釜石の前川健一さんは元気だろうか、という一文を書いたが、いやこうしてまたさんまが届くようになったことをとても嬉しく思うのだ。あたしは、前川さん、ありがとう、と思いながらさんまの煮付けを食べている。

彼は、2009年2010年の2回、あたしのところにサンマを送ってくれた人だ。あたしはまだ、頭の周りの回線がしっかりとしていない時代で(まあ、今でも、だか)、彼にはろくな挨拶もできずに失礼をしたな、と思いながらも、元気でいてくれればそれでいいのだが、と、ふと思うのだ。
サンマを焼いて食べたのだ―釜石の前川健一さんは元気だろうか。 from モモログ3

さんまの骨 さんまの煮物