道内建設業のための戦略的広報ガイド
午前5時20分起床。浅草は晴れ。今日は空知建協にとぶのだ。「道内建設業のための戦略的広報ガイド」を北海道建設新聞社の荒木氏をお招きして勉強し、そしてその話を踏まえて地域再生フォーラムのテーマと講師を選定しよう、というのだ。
さすがは空知建協だが、ここでひとつはっきりして置きたいあたしの意見がある。それは広報の担い手であるメディア(もちろん一般のメディアだ。北海道建設新聞社は勿論除く)は、その本性上「社会が変化するときに発生する情報需要」を飯の種にしている、ということだ。
「今日は昨日と同じで、たいしたことは何もありませんでした」、というのは、あたしたち生活者からすれば有難いことだが、それではメディアは生きていけない。
だからメディアは本性的に「機動性の高いもの」を愛する。早く動くもの、短時間のうちにかたちを変えるもの、変転きわまりないもの、それがメディアにとっては「価値のあるもの」なのだ。
それじゃ我々地場型中小建設業者もメディアが喜ぶような「価値のあるもの」になれるように頑張ればいいのか、というと、肝心の我々が作っている「社会的共通資本」は変化を好まないのだ。
ここで云う「社会的共通資本」とは人間が共同的に生きてゆく上で不可欠のものを云うが、それは第一に自然環境。第二に社会的インフラストラクチャー、つまり道路、鉄道、通信網、上下水道、電力、ガスなど。第三に制度資本である。
つまり第二の社会的インフラストラクチャー、道路、上下水道等を扱うのが我々であり、そして最も「流動性の低い」(つまりメディア好みではない)、グローバル化とは全く違った方向に進んでいるのが地場型中小建設業なのである、ということだ。
あたしたちはここから考えないと、いくら「戦略的広報」といえど、いつまでたっても「広報」などといった言葉は我々の上を勝手に流れていくだけなのだな。