冷やし豚南そば冷やし豚南そば


冷やし豚南そば

午前6時起床。浅草は晴れ。「弁天」で昼餉ランチをとる。この日のメニューは「冷やし豚南そば」にしたのだが、これで1000円丁度である。

いわゆる立ち食い蕎麦とは違う「浅草の蕎麦屋」である「弁天」には、観光客は(当然ながらに)多いが、街の客はそれにも増してや多い。ウィークデイは街の客で一杯だが、そういうあたしも街の客の一人ではある。

しかしこの街人は、このメニューがあることを初めて知ったのである。いつからメニューに載っているのだろう、と思うが、暖かい日が続き、なんとなく冷たい蕎麦が恋しくなってきた頃である。そして冷やし豚南という些か異端の匂いのするこのメニューに食べる前から取り付かれたのである。

やがて出てきた「冷やし豚南そば」の姿をみて驚いた。豚バラ肉の固まりが丼を覆っているではないか。その上に湯がいた葱が広がり、おろした生姜が載っている。これは、「かき混ぜろ」、ということだな、と理解してかきませ混ぜでみた。

そして一口食べてみたのだ。二口食べ、三口手繰る......いや、これはうまい。

この「冷やし豚南そば」、角萬の「冷やし肉南そば」に倣ったものだろうが(たぶん)、あたしはこちらの方がうまいと感じた。しかしこだけでそういう結果を出すわけにはいくまいと、次の日、あたしは角萬に行こう、と決めたのだ。浅草でランチ

弁天
東京都台東区浅草3丁目21-8