毛蟹の晩餐
午前6時39分起床。浅草はくもり。昨晩はハレの日である。西村さんが毎年送ってくれる毛蟹が届いたのだ。
オホーツクの毛蟹を食べるのは、毎年の恒例の行事であり、季節はいつも4月の今頃、つまり流氷がなくなった今頃が旬なのである。毛蟹があたしのテーブルに乗るのは、オホーツクの海に春の訪れが来た証拠である。
毛蟹はいつも手巻き寿司でこれを食べる。これが最高にいけてる毛蟹の食べ方だ。作り方は去年と同じで(あたしだけだが)ご飯は使わないのである(糖質制限食の為にだ)。
毛蟹といえば、あたしは間違いなくこうして食べている。……とここまでは去年も同じことを書いたが、毛蟹が来れば食卓は大騒ぎだ。
玉子焼き、鮪、イカ、ネギトロ、ひき割り納豆、焼うに、しらす、胡瓜、貝割れ大根、大葉、それかれら酢飯が登場して、なんやかんやと賑やかな食卓に、外殻の無い肉だけの毛蟹が透明なボウルに入っている。
いつのまにかに丸裸にされ、毛蟹もさぞや恥ずかしいことだろう。
そして、マヨネーズで味付けした蟹の肉を、玉子焼きと焼うにと一緒にして、大葉と貝割れを一緒に海苔で巻き込めば、あー(たぶん)だれも食べたことのない手巻き寿司(但し酢飯ぬき)の出来上がりなのである。
オホーツクの毛蟹 from 西村さん by wey 河井商店(紋別郡湧別町栄町:01586‐5-2015)