仲野りんご園のこみつ
午前6時45分起床。浅草は晴れ。水戸から林檎が届いた。長谷川さんからであるが、これはなによりも香が強烈なのだ。包みも開けていないのに素晴らしい香がする。正に香の贈与がやって来たのである。
この林檎は(たぶん)「こみつ」である。「こみつ」は長谷川さんから教わった林檎だが、教えてもらった産地は「JA津軽みらい農業協同組合 石川販売センター」である。
しかし届いたのは「茨城県久慈郡大子町 仲野りんご園」産なのである。なんと茨城でも「こみつ」がとれるのだ、驚きである。そして送られてきた箱が凄い。「幻果」との書いてある。たぶん「げんか」と読むのだろうが、まぼろしの果実だ。
そう「こみつ」というのは正に幻の果実なのだ。「JA津軽みらい農業協同組合 石川販売センター」の説明によれば「35年前は、多くの生産者がつくっていたそうで、だけど、あまりに小振りな小玉果に、気がついた時は、たった2人の生産者だけだった」そうなのだ。
本当に小さな林檎だけれども、これが食べれば嘘みたいにおいしい。最初は最初に教えてもらったとおり輪切りにしたけれど、これ普通にむいて食べれば甘さは三倍以上に感じるのだ。
大子町と云えば袋田の滝があるところだが、昨年あたしは仕事で訪れた処だ。すごくのんびりしていて良いところだったが、その際には長谷川さんにすっかりお世話になった。その大子町の林檎である。こころして食べなくては、と思ったのだ。