書店ゼロの自治体、2割強に
書店が地域に1店舗もない「書店ゼロ自治体」が増えている。出版取り次ぎ大手によると、香川を除く全国46都道府県で420の自治体・行政区にのぼり、全国の自治体・行政区(1896)の2割強を占める。「文化拠点の衰退」と危惧する声も強い。
トーハン(東京)の7月現在のまとめによると、ゼロ自治体が多いのは北海道(58)、長野(41)、福島(28)、沖縄(20)、奈良(19)、熊本(18)の順。ほとんどは町村だが、北海道赤平市、同歌志内(うたしない)市、茨城県つくばみらい市、徳島県三好市、熊本県合志(こうし)市、宮崎県串間市、鹿児島県垂水(たるみず)市など7市や、堺市美原区、広島市の東・安芸両区の3行政区もゼロだ。(朝日新聞デジタル:2017/8/24)
午前5時20起床。浅草はくもり。確かに、街から本屋が消えてしまうのは淋しい。いや、街から店が消えてしまうことが淋しいのかもしれない。ただ、書店とうのは、規模が小さい、若しくは、個人自余業主形態の店が目立つ。それは、食堂とは違い、「身体で覚えたその店の味」というようなものがないので、消えてしまっても、消えてしまった哀しみがないのかもしれない。
あたしの住む街には、まだ(家族経営の)書店があるけれど、確かに街中から本屋はなくなっている。あたし自身が本を買うときも、もっぱらインターネット(Amazn)が中心だ。その数は(最近は本が読めるようになったので)月に10冊を越える。ただし、殆どが電子書籍である。歩いて2分以内の処にある本屋には殆どいかない。
確かに、街に本屋があるということは、その街が、なんらかの理由で本屋を欲しているからに違いなく、しかし、これだけインターネットが発達している現在、はたして街の本屋に「街的」を感じる人は(いるのはいるだろうが)どの程度いるのだろうか、と考えてしまう記事なのだ。
各都道府県の「書店ゼロ自治体」の数(トーハン調べ。2107年7月末現在。カッコ内は自治体・行政区に占める割合、小数点以下は四捨五入)
北海道 | 58 (31%) | 青森 | 12(30%) | 岩手 | 7(21%) |
宮城 | 6(15%) | 秋田 | 9(36%) | 山形 | 10(28%) |
福島 | 28(47%) | 茨城 | 3(7%) | 栃木 | 2(8%) |
群馬 | 13(37%) | 埼玉 | 9(13%) | 千葉 | 8(14%) |
東京 | 9(15%) | 神奈川 | 4(7%) | 新潟 | 4(11%) |
富山 | 2(13%) | 石川 | 1(5%) | 福井 | 3(18%) |
山梨 | 8(30%) | 長野 | 41(53%) | 岐阜 | 6(14%) |
静岡 | 4(9%) | 愛知 | 2(3%) | 三重 | 7(24%) |
滋賀 | 2(11%) | 京都 | 4(11%) | 大阪 | 5(7%) |
兵庫 | 2(4%) | 奈良 | 19(49%) | 和歌山 | 9(30%) |
鳥取 | 4(21%) | 島根 | 4(21%) | 岡山 | 3(10%) |
広島 | 3(10%) | 山口 | 4(21%) | 徳島 | 7(29%) |
香川 | 0(0%) | 愛媛 | 3(15%) | 高知 | 15(44%) |
福岡 | 17(24%) | 佐賀 | 4(20%) | 長崎 | 3(14%) |
熊本 | 18(37%) | 大分 | 1(6%) | 宮崎 | 8(31%) |
鹿児島 | 9(21%) | 沖縄 | 20(49%) |