豚キホーテ
午前4時30分起床。浅草は晴れ。この日は、ランチに何を食べて良いのかが愈々分からなくなっていた。「松屋」を過ぎ、「ゆで太郎」も過ぎ、「ニューラホール」の前も過ぎた。「松屋の定食」も「ゆで太郎の蕎麦」も「ニューラホールのカレー」も、あたしの胃袋はいらないと云っていた。
それで、その隣の店のウィンドウメニューを見た。ここは韓国料理店だった。うーん、と考えて「スンドゥプチゲ」でも食うか、と意を決してドアを開けた。中には韓国の人達が五人ほどランチを食べながら打合せをしている。あー本国の人達がいるってことは、それなりにうまいんだな、と思った。
しかし、この店の名前は何と云うのだろう、と回りを見わたした。そしたら「豚キホーテ」とガラスに書いてあるのを見つけた。へー「豚キホーテ」というのかと、「ドン・キホーテ」の言葉遊びのようなその店名に、ちょっと違うな、と違和感をおぼえたのは確かだ。
スンドゥプチゲ
注文は「スンドゥプチゲ」にした。ランチメニューがあって、その左上に記載されている。(たぶん)一番のウリなのだろうが、最も、最初から「スンドゥプチゲ」を頼もうとしていたのだから、まあ、関係はない。久しぶりの「スンドゥプチゲ」なら、なんとかランチになるだろう、と思ったのだ。
暫くして「スンドゥプチゲ」が届いた。「スンドゥプチゲ」はまだ沸騰の最中だった。思ったよりも色の薄い「スンドゥプチゲ」だった。そう、あたしは「ムグンファ」の「スンドゥプチゲ」を思う出していたのだ。3種の「おかず」も揃っていたが、一つ大切な事を忘れてしまっていた。
ご飯の量である。多いのである。このご飯の量なら五分の一で充分だった。しかし今更遅いだろうと、オレンジ色のスープを飲んだ。熱い!、そして辛い。なるほど、これなら韓国の人達も食べようと思うだろう。「ムグンファ」に比べてあっさりした味だが、そして、ご飯は四分の三を残したが、久々の「スンドゥプチゲ」を楽しんだのだ。
豚キホーテ
東京都墨田区吾妻橋3丁目7-15