きつねそばきつねそば


年越し蕎麦

午前3時50分起床。浅草は晴れ。年末、「うどん☆人二合さん」から「越後長岡小嶋屋」の「越の海藻挽き生そば」を頂いたあたしは、温かい蕎麦で食べよう云う。そのココロは二つの特別級のトッピングがついてきたからだ。それは「栃尾のあぶらげ」と「鰊の旨煮」である。あーこれはやられたのである。

これを食べたのは昨年の12月30日の夜のことだったが、つまり「年越し蕎麦」ではない、とも云える。まあ、あたしに「年越し蕎麦」はいつ食べたものなのか、と聞かれて、どれが「年越し蕎麦」なのかもはっきりしないのである(笑)。しかし、「年越し蕎麦は」一つと誰が決めたのだ、と思うのだ(笑)。

よし、これも「年越し蕎麦」にするぞ、と云うと「栃尾のあぶらげ」を取ったのである。そう、「きつねそば」にしようと云うのである。しかしこれは「あぶらげそば」が「越後長岡小嶋屋」に云わせれば本当なのだろう。それは2017年9月に頂いていた「あぶらげそば」の記述を見れば明らかである。

長岡市の栃尾地域名産の「ジャンボあぶらげ」なのである。この「あぶらげ」がでかい、ぶあつい。それを甘辛く炊いたものを「きつね」とは呼べないのだろう。つまり、この「あぶらげそば」は、その巨大な「あぶらげ」だけを売りにしたようなものなのか、と聴かれれば、それはある意味正しく、ある意味違うのである。(「栃尾のあぶらげがのった「あぶらげそば」を食べる。(うどん☆人二合さんからの贈与:越後長岡小嶋屋:新潟県長岡市)」)

きつねそば

けれど今回は「きつねそば」と呼ばせてもらうのだ。それは「あぶらげ」を半分に切った処から始まっている手際の良さからだ。「あぶらげ」と書いてある(油揚げ(あぶらあげ)ではない)「栃尾のあぶらげ」を温めて半分に切る。そしてそれを家人と分けるのである。それは当たり前の様に流れる時間だ。

茹であがった蕎麦を蕎麦丼に入れ、温かい汁をかけ、半分にした「あぶらげ」をのせてやる。それにネギを盛って出来上がる。なんとも素早い出来上がりである。この時間の短さは東京で立ち喰い蕎麦を食べてきた者の成せる技だろう(笑)。そしてその味は「栃尾のあぶらげ」がひときわ引き立つのだ。

それは「厚揚げ」かと思う位の「あぶらげ」である。だが、味や風味はまぎれもなく「あぶらげ」なのだ。あたしは御徒町の「吉池食堂」で食べた「栃尾のジャンボ油揚げ」を思いだしていた。だれもが「あぶらげ」界の横綱だと認めるこの「あぶらげ」は、真に怒濤の旨さなのである。あたしは温かい「きつねそば」を心ゆくまで味わったのだ。[お蕎麦deランチ]

栃尾のあぶらげと鰊の旨煮

越の海藻挽き生そば