会津馬刺しといかにんじんと三日とろろ会津馬刺しといかにんじんと三日とろろ


三日とろろ

午前3時30分起床。浅草は晴れ。正月3日の晩に「三日とろろ」を食べたのだ。それも「いかにんじん」と「会津馬刺し」と一緒になのである。なんて贅沢な「三日とろろ」なのかと思う。1月3日に「とろろ」をご飯(麦飯)に掛けて食べる習慣は、南東北や関東甲信越地方の風習で、つまりはウチの家人の習慣なのである。

この「とろろめし」の為にわざわざ麦飯を炊いた。それも「スーパー大麦」でだ。いや、芸の細かいこと(笑)。そして「長芋」をすりおろし「とろろ」を作る、本当なら正月も三日経った頃なら、もう腹一杯のご馳走は控えて、「とろろ」で軽く食べましょう、という主旨だとは思うのだが、あたしは正月でさえ、主食は蕎麦なのである(笑)。

今年も蕎麦を食べなった日はないのだ。それに(珍しく)ご飯を食べさせて貰っていたのだが、正月だからと云って、特別「おせち料理」などはないのである。(後で書く予定だが)精々「すじこ」が贅沢品と云えば云えるかも知れず、実はこの「三日とろろ」こそ、正月最大の贅沢品と云えるのである。

いかにんじん

「おせち」の無い家の「おかず」と云えば「いかにんじん」なのだよ(笑)。なに「いかにんじん」がおかずだと、と云えないこともないが、「いかにんじん」を食べて途端に元気になるのは、この「パトリ」が持つ食材故の気がするのだ。「いかにんじん」の原材料は「人参」と「するめいか」と「そばつゆ」だけである。

そして、これをおいしく食べる方法は一つだけだ。それは「いかにんじん」をそのまま食べるに尽きるのである。余計な「ハイブリッド」など考えずに「人参」と「するめいか」と「そばつゆ」の配合の妙を楽しむ。まあ、ただ単純にポリポリと食べているだけであるが、それがこの歳になって漸く分かったことなのだよ(笑)。

会津馬刺し

そして最後は「ハヤオ」の「会津馬刺し」だ。この馬刺しはあたしが買ってくるものと産地が違い、(あたしが買ってくるものは)アルゼンチン産なのだが、この「ハヤオ」のものは国産なのである。はっきり云って味が違うのだわ。これが会津の「馬刺し」だよ、という顔をして、会津坂下の「パトリ」であることを誇っているようにだ。

食べればうまいに決まっている。「馬刺し」と云えば、熊本が有名だが、熊本の馬刺しは、赤身に混じった脂を食べたり、「たてがみ」を食べたりする。もちろん薬味は「」にんにくである。甘い醤油も欠かせない。一方、会津坂下の「馬刺し」は紅い肉を食べる。それも「辛し味噌」と一緒にだ。

あたしはビールを呑んで紅い肉をほうばった。醤油で溶いだ「辛し味噌」を「馬刺し」に付けて食べるのだ。そして「いかにんじん」も食べる。それが嘘みたいにうまいのだよ。そしてまたビールを呑むと又「馬刺し」を食らう。そして又ビールを呑むと「いかにんじん」を食べる。そして最後に「とろろめし」を食べたのだ。いや、うまい飯だったのだ。

三日とろろ

いかにんじん

会津馬刺し

会津馬刺し