えび天ぶっかけ(大盛)えび天ぶっかけ(大盛)


そば うどん 田八

午前6時30分起床。浅草は晴れ。この蕎麦も郡山で食べたものだが、蕎麦屋は「そば うどん 田八」と云う。その「田八」の「えび天ぶっかけ」である。大変混んでいたようで、車の中で30分程待った。郡山では郡山駅に行かなければ「立ち食い蕎麦屋」は皆無である(たぶん)。なので蕎麦を食おうと思ったら、多少の待ち時間は覚悟しなくてはならない(らしい)。やがて車まで呼びにきてくれて(凄いことだ)漸く「田八」に入れたのだ。

「田八」はそれ程広い店ではなかったが(どちらかと云えば狭い部類だろう)、アパートの1階に立派な天板を備え付けてある。注文は先にしていたので、ここではそれ程待たずに料理が出てきた。「田八」は蕎麦以外にも「もち」が提供されているが、家人は「くるみもちセット」をお願いしていた。そのセットが先に出て来たのだ。いやー立派だ(笑)。

くるみもちそばセット

しかし、この店の特徴がよく分かる配膳になっていて、蕎麦は黒い十割蕎麦である。おー真黒だぜ、とあたしが云う。家人に一本もらって手繰ってみたが、なんとこの蕎麦が柔らかいのである。しかし、なぜこんなに黒いのだろうか。平打ちで、横幅の広い蕎麦は食べればまあまあだが、その香りの高さが凄い。こんなに香る蕎麦を「ゆで太郎」の製麺にように打ってくれるだけで良いのだが……そこが残念だ(笑)。

そして同時に「くるみもち」の素晴らしさがこちらにも伝わってきた。それは白い「くるみ」に包まれた柔らかそうな「餅」だ。それは働く者だけが許された副菜なのだよ。働かざる者は食うべからず。しかし働いているあたしでさえこれを食うことを許されない(糖尿病だもの(笑))。でも、これも少しだけ貰って食べてみる。甘いが何処かで優しい味に包まれた逸品だ。

えび天ぶっかけ

一方、あたしの頼んだ「えび天ぶっかけ」は「えび天」2匹を頭にのせて、「貝割れ」と「おろし」と「花がつお」と「胡麻」をもった「ぶっかけ」だった。しかし「ぶっかけ」という言葉が郡山で通用するものなんだな、と妙に驚き早速手繰り始めた。考えてみれば外は雪である。その雪の中で、温かい室内で冷たい蕎麦を食う。いや、なんて贅沢なんだろう。

蕎麦は冷たい汁とよくあっていた。あーうまいかも知れない、と「えび天」をかじる。あら、この「えび天」は何処かで見たことがあるぞ、としげしげと見れば「ゆで太郎」と同じじゃないかと感じたのだ(笑)。それも硬くて冷えている。たぶん早めに挙げたのだろうが、食べるのに苦労したのだ。

十割蕎麦を使って、決して高くはない値段で出すこの「えび天ぶっかけ」だが、最大の欠点は「えび天」にある。1.5倍の値段でかまわないから、もっと「えび天」を奢るべきなのだろと思う。「えび天ぶっかけ」なのだ、この「えび天」を倍の大きさにしてみれば、きっと立派な「えび天ぶっかけ」になると思った。[お蕎麦deランチ]

えび天ぶっかけ(大盛)

くるみもちそばセット

そば うどん 田八
福島県郡山市八山田五丁目1-3 メインビル八山田E-1.