いわしのお造りいわしのお造り


いわしのお造り

午前4時20分起床。浅草はくもり。

吉川さんと、もう一軒。久しぶりに『すし処 清司』へ向かった。

先ほどの『居酒屋浩司』から、この『すし処 清司』へ流れるのが、今から10年ほど前までのあたしの「黄金コース」だったのだ。

浅草での暑気払いや新年会、さらには人を接待する時も、この二軒を外すことはなかった。

どちらもあたしが浅草に来たばかりの頃から世話になっている店で、『街的(まちてき)』ということで云えば、この二つの店こそがあたしの居場所そのものだったのだ。

それほど慣れ親しんだ店だが、最近では年に一度行けば御の字といったところか。

あたしを訪ねて来る人も、ましてや大人数で暑気払いや新年会をすることもなくなり、人との付き合いも以前よりは疎遠になっている。

もっとも、そんな人達とは「薄くて広い紐帯」で結ばれているのだという確信もあるのだが。

吉川さんのことを、かつては別名「マニア1号」と呼んでいた。

いわばあたしの弟子1号だ(もっとも、弟子をとっていた自覚はないのだけれど)。そんな彼ともかれこれ25年の付き合いになる。

その吉川さんもあと1年で退職されるという。「いやあ、お互い年をとったものだ」と顔を見合わせて笑い合う(笑)。

それにしても、最近はめっきり食が細くなった。せっかくの「清司」だ、何か頼まなくてはと、まずは「お造り」をもらってみる。

続いて「いわしのお造り」を。店としては決して儲かる品ではないだろうが、これがもう、ぶっ飛びの旨さなのだ(笑)。

ちゃんとした寿司屋で食べる「いわしの刺身」がいかに凄いものか。それを改めて再確認し、これは「入梅いわし」を食べなくては、と切に思った。

さて「にぎり」だが、いつものように「あなご」を白(塩)と黒(たれ)で一貫ずつ。

いやはや、懐かしい味なのだ。それから「小鰭」に「烏賊」と食べ進め、最後に「大トロ」と「いくら」。

この最後の「いくら」がまたうまかった。一粒ひとつぶが、あたしの舌の上で弾けては溶けてゆく。

いや、さすがに「清司」だ。うまかったのだ。また来るよ(笑)。

赤星とお造り赤星とお造り

お造りお造り

いわしのお造りいわしのお造り
素晴らしい!

あなごあなご
白(塩)と黒(たれ)

小鰭小鰭

烏賊烏賊
たれが塗ってある

大トロ大トロ
最高なのだよ

いくらいくら
一粒ひとつぶが、あたしの舌の上で弾けては溶けてゆく
[浅草グルメ]

すし処 清司
東京都台東区浅草三丁目22-12 新坂ビル1F