瓶ビールと牛すじ煮込み
午前5時55分起床。浅草は晴れ。
この日は吉川さんが北海道からわざわざ来てくれたので、久しぶりに『居酒屋浩司』で一献傾けることにした。
「居酒屋浩司」に着いたのは土曜日の午後4時。この日もホッピー通りは大賑わいだった。
中国人観光客の姿こそ少なくなったが、他にも客はいくらでもいる。この日も客の半分は外国人といった体で、浅草もしっかりと元気なのだ。
ここ「居酒屋浩司」も満席に近い活気だったが、なんとかカウンターに腰を下ろす。
まだ吉川さんは姿を見せていなかったが、ひとまず「瓶ビール」と「牛すじ煮込み」をもらうことにした。
この店は、あたしが浅草に住み始めた25年前、今ほど騒がしくなかった頃から通っている。
昔は競馬新聞を片手にした親父ばかりで、若い娘など皆無だったものだが、今は若い客が目立ち、娘さんの姿もちらほら。
正直、最近のにぎやか過ぎる雰囲気は、少しばかり今の自分には合わなくなっていた。
それでもあえてこの店を選んだのは、この後に行く『すし処 清司』とセットで、かつて暑気払いや新年会で頻繁に通った「あの頃」を辿りたかったからなのだ。
やがて吉川さんが現れ、「暑いですね」と第一声。そう、この日は異常な暑さだった。
酒を呑まない吉川さんはウーロン茶、追加で「牛すじ煮込み」を注文し、まずは乾杯。
あたしは酒があれば十分なので、吉川さんに「たこの唐揚げ」や「馬刺し」など、好きなものを頼んでもらった。
驚いたのは、何を食べても以前より格段に旨くなっていたことだ。
はっきり云って先代のおやじさんよりうまいのだ。これは若店主の努力の賜物だろう。
結局、賑やかさが体に障ると言いながらも、45分ほど酒を愉しんだ。
「また来るよ」と礼を言って店を後にしたが、これだけうまくなっているのなら確かだ。
今度はもう少し落ち着いた平日にでも、ゆっくり再訪しようと思う(笑)。
馬刺し
この赤身の肉はあたしが日本一うまいと云って憚らない、会津馬刺しに似ている
[浅草グルメ]
居酒屋浩司 浅草店
東京都台東区浅草二丁目3-19

