午前7時起床。浅草はくもり時々雨。昨晩もアジール的宴会をしてしまった。アジールとは呪術的空間のことである。
アジールとは公界であり、非農業的な空間であり、同一性をもたないトポスでる。非農業民、非定着、無縁の人々の集う、「原始・未開以来の自由の伝統を生きるもの」(網野善彦)である。
秩序は「数の原理」で組織され(年齢や年次や受けたイニシェーションの回数など)、同一性にかわって差異を尊重し、個性を重視する――つまり西欧的な個体化の原理まで持つ――。霊的ではあるが肉体性をそなえた神と、未知のものを表現する芸術の神、文学の神の宿る場である。
そんなホッピー通りの、居酒屋浩司にて、われわれは、熱く、語る。 ホッピーと牛スジ煮込みと、気の置けない仲間がいれば、いつも幸せなのである。
居酒屋浩司浅草店 |